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現代アートとどう向かい合ったらいいのかという鑑賞入門書。

藤田令伊 / 現代アート、超入門!


現代アートのコンセプトを各章で解説しているのですが、それぞれの章では具体的な作品を取りあげてそれを元に説明しているので、非常に分かりやすいです。
小難しい話は一切ないし、「すべき」「すべし」な上から目線もないし、すーっと話が入ってきます。
なんじゃこりゃ、という作品も受け入れる準備ができましたよー。

というわけで、私みたいな素人が読む入門書としては非常に良いのかも。
この春、現代美術館や現代アートの展覧会に行く予定の人はぜひどうぞ。

§

以下、本筋とはあまり関係ないかもな読書メモ:

マティスの言葉「私は物の特色を強調し、その結果、物の魅力を失う危険が生じても、たじろがない」(p.34)

中世イタリアの詩人・学者ペトラルカによると、人々を惹きつける魅力の本質は「何ともいえないもの」(p.62)

ウォーホルが本物そっくりの妙ちくりんなものをつくったがために、人々は「そもそも、アートとは何ぞや?」と、それまでは考えたことのない問いに気づかされ、答えを探すハメに陥ってしまった。(p.151)
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