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森枝卓士 / デジカメ時代の写真術


同じ系統である「新・デジカメ写真術[2008-05-10-1]
カラー写真満載で一目で分かる作りでしたが、
本書は新書という体裁もあって、
言葉での解説がしっかりされています。
実例だけじゃ分からない細かいことも、
文章だとさっくり入ってきます。

人に見せるための写真を撮る、
というコンセプトが根底に流れています。
アマチュアの写真のアルバムを見せられるのは、
たいていの場合、「うちの小学生の子供の作文を読む?」と
言われるようなものなのだ。本人なり、身内にはほほえましいものかも
しれないが、部外者には苦痛以外の何物でもない。(p.18)
同系のアナロジーで、
「子供の作文」と「ブログの文章」の
関係もついつい考えちゃいますねー。
まあ、そんな感じで撮影も漫然とやらずに、
いろいろ考えたり工夫したりしていきましょう、と。

「人物写真の基本は上半身」「スナップにおける広角と望遠」
「置きピン」の話なんかが私にとっては参考になりました。

あと「スナップ」とは何か、という話とか。
相手が、こちらの意図とは関係なく、
何か自然な行動をとっている時、
それを切り取るように写真を撮ることを、
スナップというわけである。(p.64)
じっくりきっちり撮る写真(記念写真や物撮り)とは
対極にあるわけです。
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