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なにかと悪役にされてしまうヘッジファンドですが、
当然いろいろな側面があるわけで。年金基金の運用先だったり
することも多いから我々も恩恵を受けたりしてるかも。

若林秀樹 / ヘッジファンドの真実


この本は、歴史や仕組み(ストラテジーや業界構造)のみならず、
会社の様子(服装やオフィス)やファンドマネージャーの一日など、
中の人々にも着目してたりで、
ヘッジファンドを多面的に解説しています。
著者がヘッジファンドの人ということもあり、
内側からの視点がおもしろいです。

以下、いくつかメモ:

ヘッジファンドの魅力の一つは
「株式との相関が低い」とされていること。
相関高かったら同じカゴの卵みたいなものですね。

定義的なもの。
私の理解ではヘッジファンドとは、狭義の定義になるが、
「絶対収益を確保するために、ロングとショート(買いと空売り)を
併用し、相場の下落を回避し、要求されるリターンとリスクに応じて、
ある程度のレバレッジを効かせるファンド」である。(p.26)

ヘッジファンド業界では、スケールメリットよりも、
スケールデメリットが大きいそうです(p.103)。
投資に関してはでかくなりすぎると効率は悪くなりそうですよね。

ヘッジファンドと伝統的運用との対比。p.156 の図から抜粋。
分かりやすい!
ヘッジファンド伝統的運用
比較的集中幅広く分散
得意なセクター全セクター
数十銘柄数百銘柄
リターンは絶対リターンは相対
リスクとは損失リスクはベンチマークからの乖離
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