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米原万里 / 嘘つきアーニャの真っ赤な真実

1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!

プラハのソビエト学校でいっしょに学んだ国籍の違う友人たち。
激動の数十年の断絶。
そして再会。
変わるもの変わらないもの、特権的なものの維持、多くを失うということ。
考えされられます。
ミステリー小説のように友人たちの意外な過去がいろいろと明らかになるところにもわくわくしました。

今まで読んだ米原万里本の中でベストですね、これが。
ただ、氏の他のエッセイ(「不実な〜」とか「魔女の〜」とか)を一冊でも読んでからこれを読んだ方が、なんというかガツーンと来る度がアップしてオススメです。

追記: Kindle版もあります。

嘘つきアーニャの真っ赤な真実<嘘つきアーニャの真っ赤な真実> (角川文庫) [Kindle版]


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