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キャメル・ヤマモト / 稼ぐ人、安い人、余る人-仕事で幸せになる /
幻冬舎文庫


日本の企業では、二十一世紀に入ると、禊のような人材の選別が行われ
始めました。サラリーマン達が、「稼ぐ人」「安い人」「余る人」に識
別され始めたのです。
- 「稼ぐ人」自分が勤める企業を仮にやめても稼ぐことができるような
  実力をもったタレント
- 「安い人」とは、パートタイマーのように、単純労働を切り売りする人
- 「余る人」とは、これまでもらっていた給与に見合う働きができないと
  いう評価をされて、勤務先から「あなたは余っている。やめてほしい」
  といわれる人
という風に分類されてしまいます。あわわ。

「七つの才」というのが紹介されてて、個々の中身はともかく、要するに
「自律」であると。いろんな本で出てくるキーワードですね。
実は、「七つの才」はすべてつながっていて、「ある一つのこと」をい
おうとしたものです。「ある一つのこと」とは、「自分で考えて、自分
で感じて、自分で動く」ということです。一言で表わせば、「自律」と
いうことです。 (p.66)
「制約のパラドックス」は思い当たることがいろいろありますね。
何か制約があると思ったとき、実は、何年かすると、そのときは制約は
なかったのだ、という「制約のパラドックス」に気づいてからは、やり
たくなったときにやることが非常に重要だと思うに至りました。(p.79)
「解説」(ケビン・D・ワン) にあった「ショートカット症候群」ってのが
考えさせられる。バッドノウハウかショートカットか。
しかし、日本全体を覆っているのは、「ショートカット症候群」である。
稼ぐ人にはなりたいが、そうした地道な努力はできるだけすっとばして、
楽しておいしい目をみたい、おいしいところに到着したいという気持ち
の蔓延である。
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