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献本いただきました。ありがとうございます。マザーズ上場で話題になった「弁護士ドットコム」の立ち上げストーリー。志がある人の紆余曲折な自伝ってのは面白いですね。あと、後書きの出版に至る経緯がちょっと感動的でした。著者とセカンドオーサーのライターと編集者の出会いの話。人の縁ですね。

元榮太一郎, 上阪徹 / 弁護士ドットコム

なぜ仲間全員に止められても、安定した仕事を捨ててでも、ベンチャーを始めたのか?
創業から8年間ずっと赤字でも、決してあきらめなかった理由とは?
エリートの道を捨て、「困っている人を助ける」という決意をした弁護士の汗と涙のノンフィクション。

ちょっと前、というか10年くらい前ですが、司法制度改革で司法試験合格者3倍に、というのがありました。それを受けて、弁護士の競争が過熱するのですが、競争に勝つよりも自分にしかできないことがしたい、人と違うことがしたい、ということで弁護士事務所を辞めて起業したそうです。弁護士としてその世界で上をめざすよりも別な分野で弁護士としての利点を生かす、つまり、専門を活かしつつ他の人がやらない組み合わせでブルーオーシャンを目指した。鶏口牛後、鶏口牛後。

そもそも法律で、弁護士紹介の手数料を取ることはできないそう。で、無料でスタートしたわけですが、当然広告だけではなかなか儲からない状態。今の収益源は、コンテンツとしてのQ&Aサービス(無料法律相談)、有料でのQ&A検索閲覧(モバイル会員)、法律特化ニュースメディア、弁護士側の「有料会員」制度。収益基盤が安定してきた、と。いやあ、弁護士紹介ビジネスが違法とは思いもよらなかったなあ。

無料法律相談では登録した弁護士が無料で回答するんですが、(弁護士側に付与される)ポイントや(弁護士評価)ランキングがあり、多くの弁護士たちが頑張ってじゃんじゃん相談に答えるシステムができあがったそう。ランキング上位になって独立して法律事務所を開いた弁護士もいるとのこと。ネットと弁護士の組み合わせによる革命ですね、ほんと。ヤフー知恵袋のシステムを参考にしているんだって。ゲーミフィケーション、ゲーミフィケーション。

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