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明日は選挙ですね。

今回の選挙の不在者投票時の話ですが、候補者名を記入した投票用紙を撮影してネットにアップしたり、党名・候補者名とは無関係な適当な文字列を書いた投票用紙を撮影してネタとしてネットにアップするという事例があったそうです。

- 時事ドットコム:投票用紙をネット掲載=「撮影やめて」選管警戒【13参院選】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013072000046
期日前投票をした有権者が記入済みの投票用紙を撮影し、ネット上で公開するケースが相次いで確認された。各地の選挙管理委員会は21日の投開票を控え、「投票所の秩序を乱しかねない」と警戒を強めている。
静岡県選管に寄せられた情報によると、有権者とみられるフェイスブックの利用者が、静岡選挙区の候補者名を記した投票用紙の写真をネットに掲載。その後、写真は削除された。
 ツイッターでも18日、「卍固め」と書いた投票用紙の写真が流れた。用紙には青森県選管の印があり、投稿者は「投票したぜ」とコメントしていた。卍固めはプロレス技を指すとみられる。

そもそも投票用紙の撮影は明確に禁止しなきゃダメですね。誰に投票したかの証拠を残せる仕組みは確実に悪用されます。例えば「○○党に投票しないと××(嫌なこと)するぞ! 投票した証拠に投票用紙の写真を撮って見せろ。」など。

もちろん、投票用紙の交換は可能なので撮影後交換して意中の党名・候補者名を書くという手もありますが、交換するという行為は目撃されます(立会人や同時期に投票した人に)。また撮影後に汚く書き込みして無効票にする手もありますが、意中の投票先がある場合はねえ…。

自分の投票先を公表するのは特に問題の無い行為ですが、投票先を「証拠」とともに公表するのは、というか、公表できてしまうというのは、カメラやネット端末等のガジェットの小型化という時代の変化に追随できていない現在の選挙の問題点だと思います。日本国憲法で保障されている「投票の秘密」を守るためにも明確に禁止行為であると規定すべきです。

そして近い将来、投票所の入口で国際空港の登場ゲート並みにカメラ類の厳重チェックをする時代がやってくるでしょう。「投票の秘密」はそれだけの意義のある超重要な権利ですから。

あと、ネット投票って、確実に「投票の秘密」を守れない気がするのですが、どういう仕掛けが考えられているんでしょうね。脳とネットを直接つなげる時代がこなければ厳しい気もします。