ジップの法則 (Zipf's law) とは、「出現頻度がk番目に大きい要素が全体に占める割合が1/kに比例するという経験則」です (Wikipedia より)。
そのジップの法則に準拠した出現頻度を持つ要素のランダム順なリストを作成するスクリプトをPerlで書いてみました。
■コード(zipf-gen.pl):
■実行例
完全に 1/k にはなりませんが、まあ「だいたいあってる」ということで。
あとコード中の bsearch は「アルゴリズム百選 by dankogai」を参考にしました。
- アルゴリズム百選 - 二分探索(binary search)
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50961989.html
この記事は間違いがあったため5月11日に全面的に書き直しています。
最初に公開したコードがそもそもジップの法則に準拠してませんでした。
ジップの法則だと順位 k に対して 1/k なのですが、1/2^k としてしまいました。
自戒を込めて書き直す前のコードと実行例を載せておきます。
■コード(nise-zipf-gen.pl):
■実行例
何に使うかと言うと……。
自然言語における単語の出現頻度や共起頻度を効率的にカウントする手法のテストデータとして使います。
近いうちに解説記事を書きます。
そのジップの法則に準拠した出現頻度を持つ要素のランダム順なリストを作成するスクリプトをPerlで書いてみました。
■コード(zipf-gen.pl):
#!/usr/bin/perl use strict; use warnings; my $rank = shift || 1000; my $sum; my @sums; for (my $i = 0; $i < $rank; $i++) { $sum += 1/($i+1); $sums[$i] = $sum; } while (1) { my $value = rand() * $sum; my $idx = bsearch($value); print $idx+1,"\n"; } sub bsearch { my ($value) = @_; my $head = 0; my $tail = $rank - 1; while ($head <= $tail) { my $where = int(($head + $tail) / 2); if ($value <= $sums[$where]) { $tail = $where - 1; } else { $head = $where + 1; } } return $head; }
■実行例
% ./zipf-gen.pl | head 438 333 859 48 180 27 200 64 572 1 % ./zipf-gen.pl | head -10000 | sort -n | uniq -c | head -20 1355 1 666 2 406 3 341 4 290 5 250 6 189 7 156 8 152 9 123 10 110 11 111 12 128 13 96 14 110 15 90 16 86 17 71 18 80 19 66 20
完全に 1/k にはなりませんが、まあ「だいたいあってる」ということで。
あとコード中の bsearch は「アルゴリズム百選 by dankogai」を参考にしました。
- アルゴリズム百選 - 二分探索(binary search)
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50961989.html
偽ジップ
この記事は間違いがあったため5月11日に全面的に書き直しています。
最初に公開したコードがそもそもジップの法則に準拠してませんでした。
ジップの法則だと順位 k に対して 1/k なのですが、1/2^k としてしまいました。
自戒を込めて書き直す前のコードと実行例を載せておきます。
■コード(nise-zipf-gen.pl):
#!/usr/bin/perl use strict; use warnings; while (1) { my $id = 1; $id++ while rand() < 0.5; print "$id\n"; }
■実行例
% ./nise-zipf-gen.pl | head 2 2 1 1 4 1 1 2 1 2 % ./zipf-gen.pl | head -10000 | sort -n | uniq -c 4978 1 2513 2 1221 3 647 4 317 5 161 6 84 7 34 8 19 9 9 10 8 11 3 12 4 14 2 15
用途
何に使うかと言うと……。
自然言語における単語の出現頻度や共起頻度を効率的にカウントする手法のテストデータとして使います。
近いうちに解説記事を書きます。