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読んだ本とそこで紹介されていた尺度の簡単な紹介。

他人を見下す若者たち


タイトルは本書の中身の一部であって、「最近の若いもんはうんぬん」という単純な話ではありません。

速水敏彦 / 他人を見下す若者たち


日本人の感情の強弱、やる気の量などが、世代の違い、つまりここ何十年の急激な生活環境の変化によってどう変化しているのか、そしてその原因は何なのか。
それが本書の追求するテーマ。

第6章の有能感、全能感の話が興味深かったです。仮想的有能感と自尊感情を軸に有能感を4つに分類し、世代ごとの比率を調べたり。
有能感 有能感

仮想的有能感チェッカー


第5章で説明されている仮想的有能感尺度(第二版)を計算する仕組みを作ってみました。
中二病チェックなどにご利用ください。
ちなみに私は29点でした。よく出来てるなあ。

それぞれの設問に対して、1〜5を選んでください。
1〜5の意味は、
1:全く思わない、
2:あまり思わない、
3:どちらともいえない、
4:ときどき思う、
5:よく思う、
です。

(1) 自分の周りには気のきかない人が多い
1 2 3 4 5
(2) 他の人の仕事を見ていると、手際が悪いと感じる
1 2 3 4 5
(3) 話し合いの場で、無意味な発言をする人が多い
1 2 3 4 5
(4) 知識や教養がないのに偉そうにしている人が多い
1 2 3 4 5
(5) 他の人に対して、なぜこんな簡単なことがわからないのだろうと感じる
1 2 3 4 5
(6) 自分の代わりに大切な役目をまかせられるような有能な人は、私の周りにいない
1 2 3 4 5
(7) 他の人を見ていて「ダメな人だ」と思うことが多い
1 2 3 4 5
(8) 私の意見が聞き入れてもらえなかった時、相手の理解力が足りないと感じる
1 2 3 4 5
(9) 今の日本を動かしている人の多くは、たいした人間ではない
1 2 3 4 5
(10) 世の中には、努力しなくても偉くなる人が少なくない
1 2 3 4 5
(11) 世の中には、常識のない人が多すぎる
1 2 3 4 5



尺度の詳細などは p.133 周辺をご参照ください。
仮想的有能感の高さ(三段階)は適当です。

仮想的有能感についてはこちらを:
現代人は自分の体面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力や実力を、いとも簡単に否定する。世間の連中はつまらない奴らだ、とるに足らぬ奴らだという感覚をいつのまにか自分の身に染み込ませているように思われる。そのような他者軽視をすることで、彼らは自分への肯定感を獲得することが可能になる。一時的にせよ、自分に対する誇りを味わうことができる。
(中略)
仮想的有能感は、他者をどう見るかという一つの他者評価を基盤にしたものである。他者の能力を低く見るほど自分の能力の自己評価を吊り上げることになる。しかし、これは自分の過去経験にはまったく左右されない思い込みの自己評価と言える。

(仮想的有能感とは - はてなキーワード)

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