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献本いただきました。ありがとうございます。
(ref. [2010-06-20-2])

原村和子 / イタい人にならない自分☆発信力

この本で扱う「イタい人」とは、「痛々しくて見ていられない」とか「あんな風にはなりたくない」と思わせてしまう人のことを指します。簡単に定義すると、場の空気が読めない言動をする人と言えるのかもしれません。
私はコーチという仕事をしていますが、クライアントが「自分の強みを活かして自分を発信したいのに躊躇してしまう」ということがよくあります。これは、実際に行動に移しても「反応がなかったり、引かれてしまったらどうしよう」という不安感、すなわち「イタい人になりたくない」という思いが影響しているように思えます。
そこで、どのようにしたらイタいと思われずに受け入れてもらえるのか、この本でみなさんにお伝えしたいと思ったのです。

「イタい人」というと自己顕示欲の強い人に多いかと思われるのですが、著者は自己顕示欲自体が悪いのではなくその表現の仕方や調整の加減が問題であると述べています。無理に人から認められようとしないようにすることが重要です。

基本的に本書は情報発信、自己表現、自己プロモーションについての本です。本のタイトルの「イタい人にならない」はこれらをきっちり考えながらやっていけばイタくないですよ、というくらいの意味合いだと思って頂ければ良いかと。

「何を伝えたいのか、自分のビジョンは何なのか、そういうことが明確になってから行動を起こしていけば、自ずと準備も整っていくことでしょう(p.185)」とあるように自分の軸をしっかり見据えての行動することがが自分の思いどおりに生きるための必須条件ですね。

以下、読書メモ。

アウトプット主義的な話。
「自分発信」を続けていると、可能性やチャンスも一緒に広がります。
(p.43)
世界観を育てるには、やはり自分発信をすることが一番だと思います。アウトプットしようと思うと、自然とインプットするようになりますし、自分に合ったものを取り入れるようになるからです。
(p.116)
(ref.
- [を] とりあえずアウトプット[2005-02-22-1]
- [を] 継続・公開・実行[2004-12-02-4]
- [を] 情報は発信するところに集まる[2002-08-29-5]
)

「Be - Do - Have」で生きるという話(p.173)。
昔:Have → Do → Be。
今:Be → Do → Have。
例で見てみると:
昔:お金があれば(Have) → 買物ができて(Do) → 幸せになる(Be)。
今:"あり方"明確にして(Be) → 行動すると(Do) → 得るものがある(Have)。
というわけで「Be - Do - Have」な生き方の方が自分らしく生きられる、と。
話としてまとまりがいいなあ。
使い勝手が良い、というか。

自分軸の話。
自分軸とは自分らしさのこと。
根底に「自分軸」がないと、少しでも違和感を覚えたものは無意識に排除してしまい、さまざまな意見に耳を傾けるどころではなくなってしまいます。
(p.50)
関連して「自分のキャッチフレーズをつくる」という話も(p.142)。
自分を一言で表現することを考える。
それが分かれば自分をどのように発信していくかの方向性も決まる、と。

持ち物で主体性を保つという話。
以前、クライアントの美容師の方に、化粧ポーチの中にはサロンから支給されるものではなく、自分が本当に好きなものを入れるようにアドバイスしました。それは彼がサロンワークの忙しさに流されて、主体的でなくなっていると感じたからです。
(p.150)
いろんなことに応用できそう。

自分のコアスキルを見極める方法(p.62)。
下の項目から好きな順に番号を振ります(適当に点数を振るのでもよいかも)。
で、上位3つがあなたのコアスキル。

- 話を聞く
- 人に教える
- 話す
- つなぐ、紹介する
- つくる、表現する
- 身体を動かす
- 調べる
- 研究する
- 考える、思考する
- 書く
- 組み合わせる
- プロデュースする
- まねる
- 売る(営業する)

もうちょっとリストの項目を練るとよりよい診断ができるかも。
重複があるし、足りないのもあるし。
考えてみよっかな。