22歳からの国語力
2010-02-26-3
[BookReview]
オトバンク経由で献本いただきました。いつもありがとうございます。
■川辺秀美 / 22歳からの国語力
タイトルは「22歳からの〜」ですが、年齢はあまり関係なく、「社会人のための国語力」だと思って読むとよいです。
国語力といっても、古典とか漢字とか教養チックな話ではありません。
この本での国語力とは「読む力」「聴く力」「話す力」「書く力」、そしてそれらを組み合わせるための「編集力」です。
前者4つの「力」をサッカーのポジションに例えていました。
「読む」GK、「聴く」DF、「話す」MF、「書く」FW。
アウトプットがゴールゲットだと考えるのは分かりやすいですね。
各章の最後にある「まとめ」表がすばらしく分かりやすいです。
第一章のまとめを見て、びっくりして、その場で全章のまとめだけ先に読んで、再び読み進めました。格段に読み進みやすくなりますよ。
このまとめ、目次を「問い」に見立てて、その下に1分、1フレーズで簡易にまとめた「答え」が配置されています。第三章の内容がデモンストレーションされている感じです。
著者のオリジナルスタイルなのかな?
以下、読書メモ:
おもしろかったのが、「読む力」の話で司馬遼太郎を猛プッシュしてるところ。上の世代の人たちに人気なので、話題提供に便利で、世代を超えたコミュニケーションが可能になる、ということだそうです。もちろん面白いし、参考になることも多いってのもありますが。
「無理のない」速読法も紹介されています。
一つが「定規黙読法」。定規をスライドさせながらテンポよく読む方法。私は指を使って無意識にやってました。
もう一つが「○付け法」。最初に考えずにざっと目を通して重要そうな単語(固有名詞や専門用語や数字など目的に寄る)に丸をつけた後、丸の箇所の周辺などを重視して再度読む方法。英語論文でやってみます。
「個性は引き算である」という第五章のタイトルは、なるほどと感じいるところがあります。引いていかなきゃ本質が目立たないですしね。
それに関して、欠如感が重要という話:
七つの鍵:
七つの鍵の組み合わせ:
そうそう、著者は「ウケる技術」[2005-05-09-2]、「BAD LUCK」[2006-09-18-2]の編集を手がけています。どちらもおもしろい本です。
ref.
- クラウドリーディング:vol.10『22歳からの国語力』
http://www.lifehacker.jp/2010/02/100211cloudleading22.html
■川辺秀美 / 22歳からの国語力
タイトルは「22歳からの〜」ですが、年齢はあまり関係なく、「社会人のための国語力」だと思って読むとよいです。
国語力といっても、古典とか漢字とか教養チックな話ではありません。
この本での国語力とは「読む力」「聴く力」「話す力」「書く力」、そしてそれらを組み合わせるための「編集力」です。
前者4つの「力」をサッカーのポジションに例えていました。
「読む」GK、「聴く」DF、「話す」MF、「書く」FW。
アウトプットがゴールゲットだと考えるのは分かりやすいですね。
各章の最後にある「まとめ」表がすばらしく分かりやすいです。
第一章のまとめを見て、びっくりして、その場で全章のまとめだけ先に読んで、再び読み進めました。格段に読み進みやすくなりますよ。
このまとめ、目次を「問い」に見立てて、その下に1分、1フレーズで簡易にまとめた「答え」が配置されています。第三章の内容がデモンストレーションされている感じです。
著者のオリジナルスタイルなのかな?
以下、読書メモ:
おもしろかったのが、「読む力」の話で司馬遼太郎を猛プッシュしてるところ。上の世代の人たちに人気なので、話題提供に便利で、世代を超えたコミュニケーションが可能になる、ということだそうです。もちろん面白いし、参考になることも多いってのもありますが。
「無理のない」速読法も紹介されています。
一つが「定規黙読法」。定規をスライドさせながらテンポよく読む方法。私は指を使って無意識にやってました。
もう一つが「○付け法」。最初に考えずにざっと目を通して重要そうな単語(固有名詞や専門用語や数字など目的に寄る)に丸をつけた後、丸の箇所の周辺などを重視して再度読む方法。英語論文でやってみます。
「個性は引き算である」という第五章のタイトルは、なるほどと感じいるところがあります。引いていかなきゃ本質が目立たないですしね。
それに関して、欠如感が重要という話:
過去10年のベストセラー作品には、手にしたとたんに「何かがおかしい」と思わせるものがあったのです。それは「タイトルが妙だ!」「単行本なのにページが少なすぎる」「ソフトカバーなのに高単価」など、常識的にあり得ない「欠如感」だったのです。
その事実は、意識的にせよ無意識的にせよ、人の心を揺さぶって買い手自身が補わなくてはならない「何か」を感じさせるものだったのです。
(p.183)
七つの鍵:
1 | 私が | WHO |
2 | 誰に | WHOM |
3 | 何を | WHAT |
4 | どのように | HOW |
5 | いつ | WHEN |
6 | どんな文脈で | CONTEXT |
7 | 結果は | RESULT |
3 | 伝達最小ユニット |
3 4 | キャッチコピーユニット |
3 4 7 | 成果表現ユニット |
3 4 5 | 仕事表現ユニット |
3 4 5 1 | 文章基本ユニット |
3 4 5 1 6 | 文章表現ユニット |
3 4 5 1 6 2 | 作品ユニットI |
3 4 5 1 6 2 7 | 作品ユニットII |
3 4 5 1 67 | 就活ユニット |
そうそう、著者は「ウケる技術」[2005-05-09-2]、「BAD LUCK」[2006-09-18-2]の編集を手がけています。どちらもおもしろい本です。
ref.
- クラウドリーディング:vol.10『22歳からの国語力』
http://www.lifehacker.jp/2010/02/100211cloudleading22.html
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