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オトバンク経由で献本いただきました。ありがとうございます。

國貞克則 / 20代に考えるべきこと、すべきこと - できる人になるための勉強法・仕事術・キャリアデザイン


ベストセラー「財務3表一体理解法」の著者による、若いビジネスパーソンへのメッセージ本。20代ではないのですが、いろいろと得るものがありました。

§

まずは、「やりたいこと」とか「夢」とか「目標」とかそういうものに対して。このあたりは私も大いに同意です。

「やりたいこと」について。
「やりたいこと」も趣味と同じです。やりたいことは探すものではなく、ふとしたきっかけで現れるものです。やりたいことは通常、自分の身の回りの環境から生まれてきます。
(p.18)
考えてみれば、仕事経験もない若い人にやりたいことなどわかるはずがありません。だって仕事をしたことがないのですから。仕事をしたことがないのに「やりたいことが見つかった」と言っている人は実は「自分の中の幻想」をやりたいことだと思っているだけです。
(p.20)
「やりたいこと」を机の上で探すより、まずは何でもいいから働き始めるべきです。スタートさえすれば人生は拡がっていきます。
(p.207)

「夢」について。
夢がないことで肩身のせまい思いをすることもありますが、夢がないから自由でいられるような気もします。
(p.31)
 人はすぐに「あなたの夢は何ですか」というような質問します。そして、夢がないと何かつまらない人生を送っているかのような、哀れみとも侮蔑ともとれるような眼で人を見ます。
 しかし、人生の目標や夢がなくても人間は幸せになれます。目の前のことに精進すれば日々自分が成長する喜びを感じます。工夫すれば創造の喜びがあります。自分の責任を果たすことで自尊心が芽生えます。[...]人から喜ばれること、だれかに自分の力で貢献できていること、それ自体が人間にとってはとても大きな幸せです。
(p.87)

§

以下、その他いろいろ。

効率よりも習慣。
効率を考える前に毎日勉強を続ける習慣をつけてもらいたいと思います。効率を上げる方法をいくら読んでも、勉強しないのであれば何も獲得できません。どんなに大きな倍率(効率)を掛けても元が「0」なら答えは「0」です。
(p.76)
やらなければなにも成し遂げられない。
やりつづける習慣は早いうちに身につけたいですね。
継続力の大半は意志の問題なので、やる気になりさえすれば大丈夫!
芸事の世界では「けいこを一日休めば自分にわかり、二日休めば師匠に知られ、三日休めば客にばれる」と言うようです。
(p.80)
なるほどー。いろいろ応用できそうな言葉。

自分の頭で考える習慣をつけよう、という文脈でのSWOT分析批判。
私は、SWOT分析で素晴らしい戦略が生み出されたという話を聞いたことがありません。せいぜいあるのは、既に生み出された戦略をSWOTで後付けの分析をしたものぐらいでしょう。
(p.61)
権限持った人に説明するのには便利そうだけどなあ。

MECEの適用対象について。
構造されていない複雑な問題を、このMECEの手法によって分析していこうとすると、構造化自体が目的のようになってしまい、時間をかければかけるほど本質が見えなくなっていく場合もあります。
(p.134)
マインドマップにも同じような側面がありそう。
まあ「道具」なわけだから対象によって使い分けるのが重要ですね。

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ref.
- “やりたい仕事”はどのように見つけた? 街の人の声を聞いてみた
http://www.sinkan.jp/news/index_952.html
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