わかったつもり
2006-09-23-2
[BookReview]
■西林克彦 / わかったつもり - 読解力がつかない本当の原因
全体的に例が豊富で丁寧です。
わかったつもりの正体がわかりました、だいたい。
いろいろ身につまされます。
(わかったつもりについてわかったつもりになりました、などというベタなことは言いません。)
文脈が重要という話。
文脈によってわかるものも変わるし、わかる度合いも変わる。
ビジネス書の速読法なんかでは、「読む前に『この本から何を得たいのか』という目的を持て」、なんてことが言われますが、これも一つの文脈なわけですね。
「いろいろ」に注意。
つまり、「わかったつもりで聞き流す」。
国語の選択式試験問題の話に納得。
全体的に例が豊富で丁寧です。
わかったつもりの正体がわかりました、だいたい。
いろいろ身につまされます。
(わかったつもりについてわかったつもりになりました、などというベタなことは言いません。)
文脈が重要という話。
文脈によってわかるものも変わるし、わかる度合いも変わる。
ビジネス書の速読法なんかでは、「読む前に『この本から何を得たいのか』という目的を持て」、なんてことが言われますが、これも一つの文脈なわけですね。
「いろいろ」に注意。
「いろいろあるのだな」と認識した時点で、実は人はそれ以上の追及を止めてしまうのです。(p.149)そうなんだよなあ。とはいえ、たいして興味のないことに関しては、「いろいろあるねえ」で済ましても問題ないかと。
つまり、「わかったつもりで聞き流す」。
国語の選択式試験問題の話に納得。
多くの人が持つ国語教育に対する違和感を考慮すれば、「最も適切なものを選べ」という設問は避けるべきであろうと思います。それに代わるものとして、「次のような解釈があるとする。このうち可能なものはどれか。可能でないものはどれか」といった設問形式がよいのではないか違和感を感じる解釈を消していって残ったのが「正解」なわけで、「正解」を探そうと考えると「著者の考えは著者にしかわからん」、「どうやって解釈したって自由だ」などと心が反発しがち、といった話。
(p.207)
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