慢性的・突発的な腰痛に悩まされている方へ。
特に「椎間板ヘルニア」の方へ (私もそう)。
心と体の関係に着目した「TMS理論」による腰痛治療法の紹介です。

- これまでの腰痛治療法で治療率がプラシーボを上回るようなものはない
  そうです。手術してもまた再発したというの話はよく聴きますよね。
- 腰に負担をかけないようにあれをするなとか（例：あぐら）、あれをしろ
  （例：腰痛体操）などのガイドラインに従っても従わなくてもあまり変わ
  らないそうです。
- 急な腰痛はほっとけば治るので、その間に何をやっても効果があるよう
  に見えるそうな。
- 椎間板ヘルニアは腰痛には関係ないらしいです（例外あり：馬尾症候群。
  腰痛患者の0.04%。尿が出なくなるらしい）。

で、TMS理論。
基本的にはある種のストレスが腰痛の原因である、という感じ。
ストレスで胃に穴があくくらいだから腰痛になってもおかしくない。

本に書いてあって気付いたんですが、私の場合は
「やわらかい布団で寝ると腰が痛くなるんじゃないか」
などの再発への不安・恐怖がストレスの一因（当然他にもありますが）。
再発するたびに条件付けが強化され、やわらか布団で寝るだけでだんだん
腰が痛くなってきたりしたわけです。
普段はフェンスから飛び降りても平気な腰が、寝るだけで歩けないほど痛
くなるわけがないっつーの。まあ、こういう事例だけでも腰痛には心理的
な側面が大きいと思うわけです。
でも骨折や悪性腫瘍などの本当にやばい場合は例外。医師の診察は必須。

TMS理論はまだ仮説の域を出ておらず、科学的立証はこれから。
でも、書籍代以外にはお金はかからないので、
今度腰痛で寝込んだときに取り寄せて読んでみてはどうでしょう？

■長谷川淳史 / 腰痛は<怒り>である

GWに読みました。非常に分かりやすくまとまっています。
まずはこれから読むのがオススメです。

■ジョン・サーノ / サーノ博士のヒーリング・バックペイン-腰痛・
肩こりの原因と治療

2年ほど前からお世話になっている本です。神棚にでも入れときたいくら
い。ないけど。でも、やはり上の本から先に読んだ方が良いかと。

■ジョン E.サーノ / 心はなぜ腰痛を選ぶのか-サーノ博士の心身症治療
プログラム
サーノ博士の最新刊。読みかけ。夏までには読み終える予定。

■夏樹静子 / 椅子がこわい-私の腰痛放浪記 / 文春文庫

TMS関連ではないですがこちらもついでに紹介。腰痛との壮絶バトル。
すさまじい。

■関連リンク：
- ＴＭＳジャパン <http://www.tms-japan.org/>
- ＴＭＳ理論について <http://www.tms-japan.org/sarno/sarno_03.htm>