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速水健朗 / タイアップの歌謡史


http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20070111/tieup
あ、今日が真の発売日でした。書店で確認してきました。
ということなので、ここにもあるだろうと恵比寿駅ビルの有隣堂へ。
新刊新書コーナーで探すも見つからず。あれれ。
新書棚へ行ってみるも平積みされてない。あらら。
あきらめて別の本とか探したりしてて、その帰り。
混雑した店内でまったく人のいない「音楽」コーナーが目に入って、
もしやと思って近寄ってみると、ちょこんと平積みされてました。
よかった、よかった。

で、購入して、駅からちょっと離れた「いかにもな喫茶店」で
軽く読み始めたらそのまま止まらず一気に読んでしまいました
(30分くらい読んであとは帰ってから読もうと思ってたんだけどなあ)。
その間、ケーキも食べちゃったり、コーヒーおかわりしちゃったりで、
書籍代の数倍かかっちゃう大惨事。

内容は日本の戦前からの音楽シーンの歴史。
CMソング、イメージソングなどのタイアップとしての歌謡曲の話。
かなり内容がつまっていますが、要点を抑えながら、
シンプルにドライにクールに高速で飛ばしている感じなので一気に読めます。
普通に書いたらものすごく厚くなりそうな本なんだけど、
そこが新書のありがたさ。お得な気分です。
たぶん、未掲載原稿が背後にいっぱいあるんじゃないかなあ。

若い人にとってはこの本は「歴史資料」として認識するのでしょうが、
物心ついた年頃にこの時代を生きてきた我々の世代の人間にとっては、
「ああ、これはこういうことだったのか!」という謎解きというか
タネ明かしというか、そういう楽しみ方ができます。

「へー、これタイアップ曲だったんだー、知らなかった」というのには、
「世界は二人のために」「あなたを・もっと・知りたくて」
「夏色のナンシー」「冬のリヴィエラ」なんかがありました。