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とらちゃん(息子)の5歳の誕生日から、というか正確にはその数週間前から特撮ヒーローものを解禁した。つまり、テレビで特撮系の番組を見せることにした。今うちの子が毎週見ているのは「ニンニンジャー」と「仮面ライダーゴースト」と「ウルトラマンX」の三つ。

特撮ヒーローたち〜♪

避けていた理由


特撮ヒーローものは、子供向けとはいえ、敵を叩いたり蹴ったりしてやっつけるという暴力的な描写がある番組である。そのため、我が家では小さな子供に見せるのは不適切という方針で、ずっと見せずにやってきた。

2〜3歳くらいで乱暴な男子(お友達を強く蹴ったり叩いたいする子)を観察すると、セリフやら攻撃の仕方やらにヒーローものの影響が見て取れる。私の観測範囲だとほぼ100%影響を受けている。家庭内DVなどではない限り、身近で攻撃的なものと言えばそれしかないので当たり前だが。

もちろんヒーローものを見せたからといって全ての子供が攻撃的になるわけではない。だが、ヒーローものを見ていない子供は蹴ったり叩いたりのヒーローっぽい攻撃はしない。

そういう事情があったので、特撮ヒーローものは子供が小さいうちは一切見せなかった。あと、アンパンマンも見せてない。

解禁の理由


4〜5歳になるとまた状況は変わってくる。

なんといっても、だいぶ物わかりがよくなった。つまり「これはダメだよ」と言うと理解してくれるようになった。危険な行為を、強く蹴ってはいけない、顔をパンチしてはいけない、などと言って聞かせて防ぐことが完全ではないにせよ可能になった。

そして、特撮ヒーロー関連情報に接する機会が増えて興味を持つようになった。園の同じクラスのお友達ともたくさんおしゃべるするようになって、いつのまにか詳しくなっていた。自宅に帰っても、仮面ライダーやウルトラマンの話ばかりするようになった。園のおもちゃとしてヒーローや怪獣のソフビ(人形)があったりもして、自分でも欲しがるようになってきた。

この2点を考慮して、ついに特撮ヒーローものを解禁に踏み切った。

解禁後


解禁後は、テレビ番組を見せたり、グッズを買ってあげたり、幼児向けテレビ雑誌を買ってあげたり。

テレビ番組は録画してあるので、何度も再生をせがまれる。ときどき「もっと見たい!」と駄々をこねるのを叱ったりしてる。

グッズはむしろ妻がはまってていろいろ買っている。バザーで買ったり、雑誌の懸賞で当たったりも。このへんの商売はよくできているなあと感心。これはキリがないな、と思いつつも買っちゃうからねえ。

テレビ雑誌は毎号ものすごく熟読しており、技の名前やら敵の名前はすらすら覚え、さらには親と一緒に特撮ヒーロー番組を見てるときにいろいろ解説してくれるようになった。ここまで夢中になるとは驚きだし、夢中になると「勉強」も苦にならないんだなあと感じた。好きなことに集中して学ぶという経験は、将来きっと役に立つはず。

同じクラスのお友達と共通の話題で楽しめるようになった。降園後に近くの公園でライダーごっこなどを、節度を持って(ときどき危険な状態になるので叱ったりするが)キャッキャと楽しんでいる。驚いたのが、同じくらいの初対面の知らない子ともヒーローネタですぐに仲良く遊び始めてしまうこと。教養とまでは言わないけど、この年齢での共通言語みたいなものなんだろう。

おわりに


特撮ヒーローもの解禁における我が家の事例を紹介した。

本記事の意図として、こういうものを見せるべき、見せないべきなどの意見を押し付けるつもりはまったくない。本人の気質やまわりの環境もあるだろうし、親の考え方も様々なはず。単なる一つの例として参考にしていただいたり、していただかなかったりしていただければと。
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