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某新年会[2013-01-04-2]で話題沸騰となった本書。その場で Kindle で購入。

北原みのり / 毒婦。 - 木嶋佳苗100日裁判傍聴記 [Kindle版]

肉体と結婚をちらつかせて男たちから1億円以上もだまし取り、3人の男を練炭で殺害したとして死刑判決を受けた木嶋佳苗被告。100日に及んだ裁判では、彼女のファッションまでもが話題となり、自身のセックスについて赤裸々に語ったことで、日本中が騒然となった。

「稀代の婚活詐欺師」「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋被告とは、どんな人物なのか。決して美人とはいえない容姿で、何人もの男を手玉に取れた理由とは。

裁判の傍聴に加え、故郷・北海道別海町や事件関係者への徹底した取材を通して木嶋被告の内面に迫った渾身の一冊!

すごくインパクトのあった事件なのですが、詳細はよく知りませんでした。本書は裁判の傍聴記(雑誌連載)で、裁判に沿って事件の全容が分かるようになっています。被告と同じ女性の視点・観点が貫かれていて、男性の私とは異なる側面から事件を見ることができるというありがたさがありました。巻末に掲載雑誌の編集部がまとめた事件概要も収録されているのですが、それを読んでいるとやはり男性目線で見てしまってるな、と気づかされました。

あと、いくらメールがプライベートなものだと言っても、裁判でさらされる可能性があるわけだから、気をつけねばなりませんね。教訓的です。

目次:
第1章 100日裁判スタート
- やばい。私、振り回されてる
- だまされた男たち
- セックスをする男、しない男
- 整形よりベンツ、ダイエットより料理教室
- 佳苗が男にあげたもの
- 佳苗ガールズ

第2章 佳苗が語る男たち
- 「名器」自慢に法廷内パニック!
- 本命の男たち
- ふつふつと湧く耐え難い嫌悪感
- 光がない佳苗の瞳
- 女性検事VS.佳苗
- ついに死刑求刑

第3章 佳苗の足跡をたずねて
- 初めての罪
- 母との葛藤
- 佳苗が見た東京

第4章 毒婦
- 判決
- 毒婦。