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- ギリギリまで「まとめに入らない」能力 (Chikirinの日記)
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20111124

何かを成し遂げるためには「作る」と「整える」の二段階の作業がある。締め切りの直前まで「作る」作業を行い最後の最後で「整える作業へ移行(まとめに入る)」する人は優秀だ、という話。

確かに時間ぎりぎりまでかけて内容を詰めた方が良いものができる。そういうことを常にやりつづけることができるのであればとてつもなく優秀な人であろう。でも、そうやってギリギリまでやり続けた結果、何もできあがらずに終わるケースも多い。結局、「期限内に成果を出せない人の大部分が採用している方法」であると思う。

婚活


某氏が「結婚」との類似性についてヒントをくれたのでちょっと書いてみる。「超ギリギリ」メソッドがとてつもなく優秀なほんの一握りの人にしか有効でないということが実感できる。

結婚を一つの目標として独身のまま仕事や自分磨きに打ち込んで、「超ギリギリのタイミング」で最高レベルの理想の相手を見つけて結婚。こんなのって、まったくもって難しい。よほど「優秀な人」じゃないと。超美人で内面も優れた女性が超ギリギリのタイミングまで自分磨きで価値を高めまくって将来有望な経営者と結婚する、くらいの遠い話。

たいていの人は期限ぎりぎりでも縁がなく「期限内に成果を出せない」。婚活に失敗する人って、超ギリギリのタイミングまでまとめに入らない人だと思う。若いうちから結婚に対する意識を持つ、つまり早い段階からまとめに入るべき。

プログラミング


プログラミングの場合にも早めにまとめに入らないとやばい。最初にまとめ切るのではなく、むしろ「作る」と「整える」を交互に行いながら仕上げていくというイメージ。

普通は初日からまとめに入る。つまり最初の段階で少なくとも表面上は動くプロトタイプを完成させ、動作確認のテストプログラムを用意する。後はそれを動かしながらテストが破綻しないように、中心的な価値を埋め込んでいく(もちろん適宜表面上のものも変更していく)。

超ギリギリまで最高のロジックを検討し続けても、最後のコーディングでコンパイルが通らないとか、エラー出まくりで動かないとか、予期しない結果が出ててくるなどで締め切りオーバーになるのが常であり、そんなやり方ではプロとしては失格である。早くまとめに入っておけよ…。

まとめ


婚活とプログラミングの例をあげたが、私が伝えたかったのは、「自信のない人ほど早めにまとめたがり、自信のある人ほどぎりぎりまで本質的な議論や検討を続けようとします」なんて言われているが、そんなことはないよ、ってこと。その「自信」ってのは安全神話と同じじゃないかな。

もちろん業種やタスクによって「ギリギリまとめ」の効用は異なる。単なるプレゼン資料作成レベルなら、まあギリギリまでほっといてもいいわな。

以上、ハテブで人気のテーマ「ちきりん」「婚活」「プログラミング」での三題噺でした。

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