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悪の対話術

2005-11-19-3 [BookReview]
福田和也 / 悪の対話術 / 講談社現代新書

本書では、ある程度世間を知り、その上で成熟を志し、さらなる洗練を求
める人のための、対話、会話、議論の方法論を書いていきたいと思います。
 対話の技術を考えるということは、そのまま「悪」の領域に踏み込むこ
とです。
 つまり、対話について考えるということは、人と人は善意さえもってい
れば互いに理解しあうことが出来るとか、通じ合うことが出来るなどとい
う欺瞞から抜け出すことなのです。
まあ、そんな感じです。
「悪の恋愛術」[2005-09-26-2]同様、読みやすさがポイントです。

大切なのは、
「正しい日本語」ではなく「正しいと受け取れられる日本語」、
「美しく日本語」ではなく「美しいと聞こえる日本語」、
「解りやすい本語」ではなく「解ったと相手が思い込む日本語」である
という話 (p.88) に納得。
確かにそうですよね。
本質を追求するよりも、受け手の視点を重視した方が
コミュニケーションの効率は良いはず。
無駄な論争も避けられそうですし。←これ重要!
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