■ラ・ロシュフコー / 運と気まぐれに支配される人たち―
ラ・ロシュフコー箴言集 / 角川文庫

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箴言 (しんげん) 集。若いうちからこういうのばっかり読んでると、
ひねくれまくった人間になるだろうな。いくつか挙げておく。
人が、これほど物惜しみもせずに、他人にくれてやるものは、忠告だけだ。
われわれが他人の長所を吹聴するのは、その人の価値に敬意を払ってと
いうより、むしろ、われわれ自身の見識を売り込もうとしているのだ。
つまり、他人を誉めているみたいだが、じつは、自分が誉められたいの
だ。
完璧なる勇気とは、皆が見ている前でできることを、
誰も見ていなくともできることだ。
小さい恩義なら、たいての人が喜んで返す。
中くらいの恩義なら、たくさんの人が感謝する。
だが、大きな恩義を受けて、恩知らずにならぬ人は稀である。
人間一般を知るのはた易いが、一人の人間を知るのは難しいのだ。
あとになって、次々続いて起こる欲望を全部満足させるより、
最初の欲望を消しておく方がずっと楽である。
賢者は、相手をやっつけるよりも、
かかり合いにならざるをもってよしとする。
人は、今、思っているほど不幸でもないし、
昔、願っていたほど幸福でもない。
…怠惰とは、魂の恍惚状態みたいなものである。
それは、魂にあらゆる損失を忘れさせ、魂の失うあらゆる利福にもとって
代わるものである、と言わねばならない。
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