たつをの ChangeLog : 2022-01-17



@mehori による元祖「ライフハック大全」(2017) の新書版という位置づけですが、ここ5年の氏のライフハック的な一連の書籍の集大成ともなっています。
時代の変化に合わせての変更・取捨選択がなされていて、今この時に読むのにふさわしい自己啓発書です。ハウツー本ではないです。

元祖「ライフハック大全」からの「道具も重要だけど考え方の方が重要」というメッセージが、本書ではさらに色濃く出ています。
「考え方」ってのが「プリンシプルズ」。
本書はプリンシプルズ(原則)が肝です。
元祖版では無かったその原則解説部分だけでも読めば、そこから広げていくらでも応用できます。

本書の最大の特徴は、ライフハックの背景となっている考え方を、その原理・原則=プリンシプルズに踏み込んで解説を行っているところです。

いろいろと紹介されているハックはオマケというか枝葉末節というか、必要な人には役に立つのでカタログ見るみたいにざっと目を通すくらいの心持ちで。
とはいえ、紹介されているアプリやサービスなどは、10年後には古くて使えなくなっていてもその背景の考え方は古くならない感じがします。
というか、そういう基準でセレクトされてるんでしょうね。

時代の変化追随としては、集中力を高めるための「音」の話で Noisli だけだったのが Lofi hiphop なども追加されてたのが印象深いです。
ちなみに今も Noisli 使っています。シンプル便利アプリです。(ref. [2017-11-20-1])

とにもかくにも、デジタルをメインとしたネット情報社会で生き始めようという人たちは必読かと思います。
最初の一冊がこれだと良いスタートが切れるかと。

TODO管理について私見。
やはり道具よりも「時間をとる」ことが大事。
管理のために定期的に一定時間を投資する。
これができるならば、たぶんどんなやり方でもうまくいく。
仕事などのTODOは紙に今日の日付書いてリスト作るやり方に落ち着く。
HACK 022 の Hipster PDA に近い。
買い物とか生活に関するTODOはアップル謹製の「リマインダー」アプリ。
これは、一箇所でやるものか動きながらやるものかの違いに対応しているのかと。

過去記事リンク: @mehori のライフハック三部作(ではない)


  • 堀 正岳 / ライフハック大全 プリンシプルズ (角川新書)

    【「プリンシプルズ」とは】
     本書の最大の特徴は、ライフハックの背景となっている考え方を、その原理・原則=プリンシプルズに踏み込んで解説を行っているところです。
    (中略)
     元のムーブメントに立ち返ると、ライフハックは忙しくて余裕がなくなっている人や現状に苦しんでいる人に対して、具体的なアクションとして取り入れられる小さな習慣を提示する心強い考え方であることがわかります。
    (中略)
     本書は、読者のみなさんが本当のライフハックをそうでないものから見分け、小さな習慣であるのに長い目で見れば人生を良い方向に変える行動を自分自身の力で見いだせるようになっていただくための原理・原則を伝えることを目的としています。
    (「はじめに」より)

目次:
  • はじめに
  • PROLOGUE ライフハックとは何か
  • CHAPTER 1 時間を生み出すライフハック
  • CHAPTER 2 行動に結びつくタスク管理
  • CHAPTER 3 集中力と先送り防止
  • CHAPTER 4 ツールと人生の仕組み化
  • CHAPTER 5 読書と情報整理
  • CHAPTER 6 学びとアウトプット
  • CHAPTER 7 仕事と生活の環境構築
  • CHAPTER 8 心を守るためのメンタルハック
  • CHAPTER 9 人生をハックする習慣術
  • おわりに
  • 参考文献

詳細目次
  • はじめに
  • PROLOGUE ライフハックとは何か
    • PRINCIPLE 0   ライフハックとは何か
    • 001  [CORE] ブレインダンプで心配事をすべて書き出す
    • 002  [CORE] マインドマップで人生の見取り図を作る
    • 003  ブレイクダウン式とボトムアップ式の目標作成
    • 004  ミッションステートメントを持ち歩く
  • CHAPTER 1 時間を生み出すライフハック
    • PRINCIPLE 1   自由を生み出すための時間管理の考え方
    • 005  [CORE] 時間トラッキングで時間の使い方を可視化する
    • 006  日常のルーティン行動を計測する
    • 007  時間の解像度を高めて行動する
    • 008  [CORE] 24時間テンプレートで時間の整理をする
    • 009  自分の黄金時間を意識する
    • 010  プランニングの誤謬を意識する
    • 011  パーキンソンの法則を逆手にとる
    • 012  [CORE] 短期間の計画を長期間の計画に埋め込む
    • 013  残業時間の損益分岐を把握する
    • 014  書類やスライドは「不完全」でよしとする
    • 015  リアルタイムは希少資源として扱う
    • 016  [CORE] 決断するスピードを加速する
    • 017  秒単位で時間を回収する工夫
    • 018  新しい技術がもたらす時間の活性化に注目する
  • CHAPTER 2 行動に結びつくタスク管理
    • PRINCIPLE 2   いま、ここでやるべきことに集中するタスク管理
    • 019  [CORE] 仕事を楽にするタスクの書き方
    • 020  [CORE] アナログなタスクリストの作り方
    • 021  [CORE] デジタルなタスク管理アプリの活用
    • 022  Hipster PDAで十分なことも
    • 023  いまやることに集中するDoingリスト
    • 024  メールからタスクを剝ぎ取るインボックス・ゼロ法
    • 025  クローズ・リストを意識してタスクを増やさない
    • 026  やらないことリストでタスクを減らす
    • 027  ショーストッパーとゾンビタスクに注意する
    • 028  過去の経験をテンプレート化する
    • 029  マインドマップで大きな仕事を分解する
    • 030  アイゼンハワー・マトリクスと点数制
    • 031  ファースト・タスクを決めておく
    • 032  週に一度はタスクを頭の外に追い出す
  • CHAPTER 3 集中力と先送り防止
    • PRINCIPLE 3   やる気に頼らない集中力の保ち方
    • 033  [CORE] ダッシュ法とポモドーロテクニック
    • 034  時間を捉えやすくするガジェットを利用する
    • 035  集中力を高める「音」を用意しておく
    • 036  10~20分のパワー・ナップで活力を補充する
    • 037  仕事に割り込むすべてを遮断する
    • 038  [CORE] シングルタスクを心がける
    • 039  「ロード時間」と「セーブ時間」を意識する
    • 040  ダブルバインドとリベンジ先送りを回避する
    • 041  [CORE] アンスケジュール法で自由な時間を確保する
    • 042  自分の「脱線パターン」を意識しておく
    • 043  気の進まない仕事は「選択」に置き換える
    • 044  ほんの少しだけ始める手段を複数用意しておく
  • CHAPTER 4 ツールと人生の仕組み化
    • PRINCIPLE 4   時間を生み出すツールと仕組み化
    • 045  [CORE] 自動化できるものはすべて自動化する
    • 046  [CORE] 自動化サービスとプログラミングに習熟する
    • 047  Googleの高度な検索演算子を使う
    • 048  DeepLとGrammarlyで英語の生産性を向上させる
    • 049  デスクトップのファイルを自動的に整理する
    • 050  時間差でアクションを生み出すツールを活用する
    • 051  音声入力で、歩いている時間も書類が書ける
    • 052  生活の手間をなくすための投資
    • 053  作業のバックアップを無意識に行う
    • 054  スマートスピーカーとAIアシスタントに慣れておく
    • 055  [CORE] スマートフォンとの距離感に注意する
    • 056  技術のアーリーアダプターになる
  • CHAPTER 5 読書と情報整理
    • PRINCIPLE 5   情報の選び方を通して人生を変えてゆく
    • 057  [CORE] フロー情報は3種類に分流して処理する
    • 058  RSSとツイッターのリストを活用する
    • 059  スマートフォルダを使い倒す
    • 060  [CORE] 情報の受信箱を作っておく
    • 061  情報を集めるタイミングと読む時間をずらす
    • 062  [CORE] 読書の戦略を立てておく
    • 063  読書ジャーナルで読書体験を保存する
    • 064  速読のかわりに使えるテクニック
    • 065  音声メディアで読書と学びを加速する
    • 066  セレンディピティを楽しむ
    • 067  アルゴリズムに対抗する情報収集
  • CHAPTER 6 学びとアウトプット
    • PRINCIPLE 6   人生を変えるための情報アウトプット
    • 068  [CORE] ユビキタス・キャプチャーを実践する
    • 069  写真は10倍撮影して、動画は1分を基本にする
    • 070  シャワーのなかでアイデアが浮かぶ理由
    • 071  [CORE] 話題のPKMツールを使いこなす
    • 072  紙のPKMツール、情報カード
    • 073  歩きながら考える仕組みを作る
    • 074  [CORE] 集中的特訓で10000時間の練習を加速させる
    • 075  忘れてもかまわない学びの「流れ」を作る
    • 076  記憶力を底上げする「記憶の宮殿」
    • 077  1日に10万字を読んで、5000字をアウトプットする
    • 078  ブログで情報発信力を高める
  • CHAPTER 7 仕事と生活の環境構築
    • PRINCIPLE 7   日常を快適にする「環境構築」を意識する
    • 079  [CORE] 1日一箱の整理術
    • 080  [CORE] 「30秒以内に見つける」ルールを徹底する
    • 081  整理整頓の盲点、「空中」を活用する
    • 082  なくしてもすぐに見つかる仕組みを作る
    • 083  未来に書類を飛ばす43 Foldersシステム
    • 084  紙の書類はすべてデジタル化する
    • 085  デスクトップを「押し出しファイリング」で管理する
    • 086  考えなくてもよいように準備をする
    • 087  ライフログで自分のメンテナンスを行う
    • 088  睡眠を確保するための10-3-2-1ルール
    • 089  健康を守るための小さな行動
  • CHAPTER 8 心を守るためのメンタルハック
    • PRINCIPLE 8   気休めの力で、心の問題を回避する
    • 090  [CORE] 機会にはすべて「イエス」と言ってみる
    • 091  [CORE] 言葉を変えることで性格を変える
    • 092  [CORE] 対人関係を諦めずに仕組みに置き換えてみる
    • 093  Noと言えないなら「Yes, but」を取り入れる
    • 094  他人の言動は「ハンロンの剃刀」を通して見る
    • 095  他人の拒絶の理由を深読みしない
    • 096  自分を肯定する言葉を大量に投下する
    • 097  心のなかのヒーローに悩みを打ち明ける
    • 098  安心領域を攻略する
    • 099  怒りや不安を、メールや手帳に書いて積み下ろしする
    • 100  怒りを制御するためのテクニック
  • CHAPTER 9 人生をハックする習慣術
    • RINCIPLE 9   やめない仕組みを作る習慣術
    • 101  [CORE] 鍵習慣とサポート習慣を戦略的に配置する
    • 102  [CORE] Habitifyで回数を記録する
    • 103  [CORE] トリガーを工夫することで習慣を定着させる
    • 104  バレットジャーナルの「習慣トラッカー」を使う
    • 105  新しい行動の「習慣リボルバー」を撃ち続ける
    • 106  鎖を途切らせない「サインフェルド・メソッド」
    • 107  フランクリンの13徳目習得法
    • 108  悪癖に陥るパターンを別の行動で乗っ取る
    • 109  バケツ・リストから夢を次々にかなえてゆく
    • 110  「30日チャレンジ」で人生を楽しく変えてゆく
    • 111  「変」であることを、どこかに持つ
    • 112  ライフスタイルのインフレに注意する
    • 113  [CORE] 人生の航路をゆっくりと変える
  • おわりに
  • 参考文献
  • 索引


ポッドキャスト「ツイてるブッククラブ」で感想を述べております。

手元でのちょっとした用途で類似テキスト検索をやりたいのですが、
Linux環境であれこれインストールしなくても動かせて、
気ままにカスタマイズできる気が利いたやつがなかったので、
改めて作ってみました。
過去に何度も書いたことのあるプログラムなので目新しさはありませんが。
(「車輪の再発明を気にしない」が私の行動指針です!)

simpii


私の母プログラミング言語(母語)である Perl で書いています。
標準ライブラリしか使っていないので、
Perl さえインストールすればどこでも動くはずです。

転置インデックス(+リランキング)用のスクリプトと、リランキングだけするスクリプトがあります。
リランキング時のスコア計算方法は README.md を参照されたし。

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