嶋田 忠(1949-)は、カワセミ類を中心に、鳥獣の写真家として世界に知られています。圧倒的な存在感と神々しいまでの生命力をもったカワセミやアカショウビンを力強く捉えた作品から、湿潤な日本の風土に生きる鳥獣を、日本画の伝統である「自然から学ぶ」意識と感性に裏打ちされた目で捉えた繊細な作品まで、その多彩な表現は高く評価されています。
本展覧会では、作家の約40年に及ぶ創作活動を概観するとともに「世界最古の熱帯雨林」と言われるニューギニア島を舞台に、不思議な生態と華麗な姿で人々を魅了する貴重な野生動物を多数紹介します。嶋田忠の優れた感性と最新の技術が融合し、人間の知覚を超えて生み出される“奇跡の瞬間”に、どうぞご期待ください。