2016年3月21日、東京都内での「星新一賞への応募報告会」。コンピュータを利用して作成した作品の応募が11件、そのうち代表者が報告会に出席した2つのプロジェクトからそれぞれ2編あり、少なくとも1編が一次選考を通過したと主催者側から報告された。「囲碁の次は小説?」「作家もうかうかしていられない」マスコミが速報し、反響は広く海外にまで及んだ。人工知能が小説を「書いた」?-今回のプロジェクトを発端からクールに精緻に振り返り、日本語で文章を紡ぐことの複雑さを痛感し、AIと創作の関係にまで思いをはせた貴重なメイキングの記録。
大学教員に付随する仕事の中で、私が最も嫌いな仕事のひとつは、学生の論文に赤を入れることです。あまりに辛いので、必ず、結城浩さんの『数学文章作法 基礎編』と『数学文章作法 推敲編』を読んでもらうことにして、この2冊を読んでいない学生の原稿には赤を入れないと宣言しました。未読なので読まねば。
どうしてこの2冊を読んでほしいかというと、文章を書くのには作法があり、かつ、技術が必要だということを学んでほしいからです。[...]