この本は、次の項目のどれかに当てはまる人のために書きました。
・一年以上不倫をしていていつか結婚できると信じている人
・結婚さえすれば幸せになれると思っている人
・待っていればいつか仕事も人間関係も上手くいくと考えている人
・嫌いな友達や家族が多い人
・親はいつでも健在だと信じている人
はっきり言えば、人生をぼーっと生きている人です。ぼーっと生きていけること自体は大変幸せなことですが、残念ながら人生でぼーっと生きていける時間はそれほど長くはありません。後になって、「あの時、こうしておけば……」と悔やむことは多々あります。そうならないためのノウハウをこの本には詰め込みました。
そういう時に社会不安を見せつけられて、このママ友さんは不安感で押し潰されそうになり、結果として、過剰な反応をしていると考えられます。特に、夫が育児に参加していないとこの傾向は強くなります。一番身近な相談できる相手がいないからです。
結婚というのは、二人の人間が社会的にその関係性を公表し、手っ取り早く法的・税務的な義務や権利を負うために行う契約行為です。
はじめに申し上げますと、察しの良さを求めるのは、異文化コミュニケーションに慣れていない人の悪い習慣です。日本人は言わなくても分かることを評価する傾向がありますよね。一を聞いて十を知ることを美徳とする。
まずは、自分がどうして欲しいか相手に伝えることですね。「忙しい。忙しい」ではなく、「忙しいから手伝ってくれない?」と相手にして欲しいことを一言添える。静かにして欲しいなら「ちょっと音がうるさい(noisy)」ではなく「静かにしてくれる?(be quiet)」と頼む。できるだけ直接的な表現で相手に自分の意志を伝えましょう。相手に察することを期待するよりもよほど精神的には楽ですし、慣れれば労力もほとんどかかりません。
実を言えば、怒っている人への対処と、怒っている人のイライラへの対処は同じです。他人にイライラする人は、そのイライラさせる他人を憐れむようにしてください。レジを打つのが遅いコンビニエンスストアの店員がいれば「こんなに仕事が遅いんじゃ、時給も上がらないだろうな。可哀そうに」と思えば、不思議とイライラしないことに気付きます。子どものいたずらにイライラすることがあれば「しょせん子どものすること。仕方ない」と考えれば、怒鳴る気持ちも失せます。
そういう高級なものに価値を感じる人が必ずしもその消費行動を他人に自慢するわけではありません。何でもかんでも自慢しようとする人は、好事家の人とは違って、その物自体に価値は見出さず、その消費行動をしている自分自身を愛している人です。
自慢ばかりしてくる人は、誰かに高く評価されることに飢えています。自己評価に対して他己評価が低いという意識から、このギャップを埋めるために、自慢をします。