「勉強しなさい」と母親はがみがみ言いがちだが、男の子には逆効果。
けれど、いったん「スイッチ」さえ入れば、何も言われなくても自分で動くもの。
そして、ひとたび本気で取り組んだら、とことん集中力を発揮し、どこまでも伸びていく!
いかに「やる気のスイッチ」を入れるか、幼児教育のカリスマであるヨコミネ式の創設者が徹底伝授します!
「自分の力で生きていける」自立心のある人間にするための、男の子の育て方のコツも満載。
私は常々、子どもをやる気にさせる「4つのスイッチ」があると言っています。
(1)競争したがる
(2)マネをしたがる
(3)ちょっとだけ難しいことをしたがる
(4)認められたがる
これら4つの仕組みをうまく利用すれば、実に簡単にやる気のスイッチが入ります。
男の子は女の子よりも気まぐれなので、「宇宙」の本ばかり読んでいると思ったら、今度は「虫」一辺倒という具合に、興味の対象が定まらないことがあります。
小さいうちは、興味があるもの何にでも首を突っこませればいいのです。
小学生のうちは、オールマイティに、バランスよく。そのうち、自分の得意分野や専門分野がだんだんわかってきます。「僕は理系の仕事に就こう」とか、「文系でいこう」とか、それぞれの進む方向を決めるのは、まだ先でいいのです。
子どもはできることなら、喜んでやります。ちょっとだけ難しいことにも興味津々です。でも、難しすぎることはやりたくないのです。
勉強のやる気は、やった量が目に見えるのと見えないのとで大きな差を生みます。
方眼紙などでグラフをつくり、リビングなどいつも目につくところに貼っておきます。どんどんタイムが縮まっていくのを見て、毎日続ける気力が湧いてきます。
百ます計算で毎日の計算に慣れてきたら、最終的にはそろばんを始めてください。数に強くなれるだけでなく、頭の回路がつくられていきます。
「ほめる」のではなく、子どもががんばった事実に対し「認める」のです。
勉強も運動も、うまくできたときは、
「よし!」
「オッケー!」
と声をかけてあげるだけで十分です。
「合格!」
これも子どもは喜びます。自分を一人前に扱ってくれてるというのが伝わるのです。