本書によると、高層マンションに暮らす妊婦の流産、幼児の自立の遅れ、幼児のアレルギー疾患、高所平気症などが増えているとのこと。明確な因果関係は分かっていないそうな。
実際に欧米では高層マンションへの移住が規制されている。フランスでは1973年に高層住宅の建設を禁止。イギリスでは子育て世代は4階以上に住まないよう規制されているとのこと。米国でもサンフランシスコやワシントンでは住宅の高さ制限が行われているとのこと。なあるほど。
眺望の良さなどから近年人気の高層マンション。その数は増加の一途をたどり、一〇階以上の高層マンションはおろか、都市部では二〇階を超える超高層マンションが林立するようになっている。だが近年、流産率の異常な高さが公表され、高所に住むことのストレスは、目に見えない形で私たちに多大な影響を及ぼしていることが、最新の研究で明らかになってきている。高層マンションに暮らすことの影響とは? 私たちがそれらから身を守る術はあるのか?豊富なデータから、実態を明らかにする。