でも本書で語るノマドは、遊牧民のことではありません。ノマド!ノマド!いぇーい!
遊牧民がラクダという砂漠で最強の乗り物を駆り、オアシスからオアシスへと移動しながら生活しているように、狭苦しいオフィスを出て、さまざまな場所を移動しながら働いている人たちです。
言ってみれば「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイルを実践している人たちのことです。
(p.4)
ノマドワークスタイルも、山登りとまったく同じです。山登りで温存すべきなのは「体力」でしたが、ノマドワークスタイルで温存しなければならないのは「集中力」です。
(p.105)
仕事の疲れ、パソコンの画面を見てウェブやメールから情報を取り込むという作業による疲れのうち、うぐぐぐ……。
●本当の仕事からきた疲れ
●気が散らないように必死で戦っていた疲れ
●注意散漫になって漫然とネットを見てしまったことで生じた疲れ
がそれぞれどの程度なのか、一度考えてみてください。
少し前までは、これは私も同意です。
「電話は失礼だから、会ってお話しするのが大切」
「初対面の人にメールで連絡などとんでもない。まずは電話で連絡するのが人間として当たり前」
という考え方が一般的でした。しかし最近は、「緊急でもないのに、電話をかけてくる方が失礼」と考える人が増えてきています。