僕には今でもときどき遠い太鼓の音が聞こえる。
静かな午後に耳を澄ませると、その響きを耳の奥に感じることがある。
無性にまた旅に出たくなることもある。
でも僕はふとこういう風にも思う。
今ここにいる過渡的で一時的な僕そのものが、僕の営みそのものが、要するに旅という行為なのではないか、と。
そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ。
(p.563)
すごく不思議なのだけれど、小説が十万部売れているときには、僕は多くの人に愛され、好まれ、支持されているように感じていた。人気アルファブロガーもこんな感覚を持つのだろうか。
でも『ノルウェイの森』を百何十万部も売ったことで、僕は自分がひどく孤独になったように感じた。
そして自分が多くの人々に憎まれ嫌われているように感じた。
(p.402)
中心ユーザー層は30〜50代の男性。会議の議事録取りやブログの下書きなどに使っている人が多いようだ。
私はPomeraとのつきあいから、ライターたるもの「ネットを見なければ原稿が書けない」という思い込みを捨てるべきだという真理も学んだ。細かいデータがなくても全体のアイデアがあれば原稿は9割型書ける。データがなければ書けないというのは言い訳にすぎないのだ。わかったか>オレ。ポメラはネットには接続できません。