たつをの ChangeLog : 2008-11-18

ほぼ日手帳の中身(2009年)を買いました。

ほぼ日リフィル

今年使ってみて非常に良かったので、
来年も引き続き使っていきます。
(ref. [2008-09-23-2])

あと、カバーオンカバーも買いました。
(ref. [2008-04-13-1])
これは消耗品ですね。
鞄の中に手帳を入れていると結構すれて痛むのです。
現在のカバーオンカバーの縁はぼろぼろになっちゃいましたが、
肝心の手帳カバーは大丈夫です。
ほぼ日手帳を使うときにはカバーオンカバーは必須ですよ。
あと、ちょっと前に写真美術館のアンケートに答えたら、
プレゼントとして絵はがきが何枚か送られてきました。
これはカバーオンカバーの内側に入れて使わねば!

ref.
- ほぼ日手帳2009
  http://www.1101.com/store/techo/
この記事に言及しているこのブログ内の記事

Digg で話題になっていた写真。
アメリカの(たぶん)サンフランシスコの
道路のわきに張られた張り紙。

http://i37.tinypic.com/2hpnn0l.jpg
張り紙暗号

張り紙曰く、
DO NOT:
POST PICTURES
OF THIS SIGN ON
THE INTERNET

986F 64B9 3005 E03E
FC42 A41E BD57 3179
下記のコードを
写真に撮ってインターネットに
投稿しないでください。

986F 64B9 3005 E03E
FC42 A41E BD57 3179

「やるなよ!絶対にやるなよ!」と言われると
ついついやってしまうという真理を逆手に取った、まさに釣り。
ネタとしての餌をまいて、
ネットに取り上げて話題にしてもらおうという釣り。
…なのかな。

Digg のコメントを見ると、あっさり謎がとかれていました。

暗号を解読すると、
求人広告の URL http://pbwiki.com/content/jobs
が現れます。

コード「986F 64B9 3005 E03E FC42 A41E BD57 3179」は、
URL「http://pbwiki.com/content/jobs」に対する
MD5 のハッシュなのです。
まあ、URL を暗号化した文字列だと思って頂ければ良いかと。
MD5 はある文字列を暗号化できますが、
暗号を元に戻すことは数学的には不可能なのです。

さて、確認するためには、
下記の暗号解読サイトで
「986f64b93005e03efc42a41ebd573179」
を入力すればOK。
暗号化前の文字列、つまり上述の URL が表示されます。

- MD5 Decrypter.com - Free MD5 Decryptor
  http://www.md5decrypter.com/
MD5 Decrypter.com

ちなみに「MD5 Decrypter.com」は
数学的に暗号を解読しているのではなく、
暗号化される前と後のデータを格納しつづけるだけの
データベースみたいなものです。
誰かが格納したんでしょうねえ、今回のデータを。
求人広告を出した人たちかもしれませんね。

せっかくなので、 akiyan.com 謹製のエンコードマニアックスでも
確認してみましょう。こちらは解読側じゃなくエンコード側。

- エンコードマニアックス - 各種エンコードやハッシュを一発作成
  http://encodemaniax.com/
エンコードマニアックス

フォームに URL「http://pbwiki.com/content/jobs
を入れて、「エンコード結果」の MD5 の欄が、
例の「986f...」になっていることをご確認ください。

というわけで、
種明かしがなければ、
暗号を解読できた(または、何のデータなのかが分かった)
優秀な人だけが元の URL にたどり着け、
そういう優秀な人材を採りたいという企業のおもわくに
マッチするというわけですね、たぶん。
まあ、ネタバレしちゃったとしても
こうしてネットで話題になるので一石二鳥ですね。

追記081119:
ご指摘を受けて(感謝!)ちょこっと修正しました。
修正前の様子はウェブ魚拓でどうぞ。


コグレマサト, いしたにまさき / クチコミの技術 - 広告に頼らない共感型マーケティング


献本頂きました。ありがとうございます。

エリック・シンク / Eric Sink on the Business of Software - 革新的ソフトウェア企業の作り方


教訓いろいろ。
自分で会社をやるにしろ、やらないにしろ為になります。
ひとりでネットサービスを作って
公開しているような人にも良い本だと思います。

特に、前半のマイクロISVについての話は非常に興味深いです。
マイクロISVとは、投資を受けた会社ではなく個人による自力の会社。
失敗したときのリスクを小さめにした、
一人でやれる規模のソフトウェア開発会社。
会社ですらなく「個人プロジェクト」も含まれそう。

私がいろいろなサービスサイトを作って
公開しているのもこれと近いですね。
認知度が低くて一日のPVが5くらいの失敗サイトがほとんどですが、
そこそこPVのあるサイトもいくつかあるので、
あとはうまく育てていきたいところ。
著者も「もっと失敗しよう」って言ってますし、まあ気楽にやってます。

マイクロISVにとって競合(企業)を正しく選ぶことが重要、
というマーケティングな話はおもしろいですね。
競合が思い描けないのは悪い兆候分野だ、とか。
あとは、アイデアには価値はないという話とか。
新しいアイデアに過度に依存しないで、
競合がうまくやってないところを狙う、と。
「新しい」アイデアというのはみんなが考えているほど
価値あるものではないということだ。
多くの場合、売り手のいないマーケットというのは、
実際にはマーケットでも何でもないのだ。
[...]
新しいビジネスを始めたいなら、
誰も試みたことのないアイデアを探そうとはしないことだ。
そうではなく、実際の顧客相手に商売が行われているが、
あまりうまくなされていないようなところを探してみよう。
そしてももっとうまくやる方法を見つけるのだ。
(p.145)

競合に勝つ方法:
あなたは多くの競合を、単に大失敗しないだけで打ち負かすことができる。
多くの会社は競合の優秀さや強さによってではなく、
自らの愚かなミスによって潰れていく。
手堅くありつづけ、ビジネスを継続することだ。
そうして何年か経たとき、
いかに多くの競合が現れては消えていったかに驚くことだろう。
(p.178)
ブログの世界みたいだなあ。
ここ10年でどれだけの人気ブログ(ウェブ日記も含めて)
が現れては消えていったことか…。

「あまり大きく始めない」という指針は、ちょっと前に書いたブログ記事
「最初から気合いを入れると続かない」[2008-06-04-1]に通じるなあ。
多くの会社はバージョン1.0に機能を詰め込みすぎる
きらいがある。競合と機能で競いたい欲求には逆らいがたい。
競合に機能で勝てなければ、誰も買ってくれないだろうと自分を納得させるのだ。
[...]
バージョン1.0の目的は、2.0以降のバージョンの開発費を作り出すことなのだ。
(p.43)
いつまでもリリースできないんじゃ、
存在しないのと同じですからね。
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