二人の共通する「思い」を一言で表現すれば、「私塾願望」と言えます。斎藤氏による「はじめに」より。あるあるー。これだよ、これ。
志を同じくする仲間と熱く語り合い、学びたい。中心には信頼できる
人格と力量を併せ持った師がいてくれる。そんな私塾的空間で学びたい
という願望があると同時に、自分もまた、「私塾」を開いて若者と熱い
学びの祝祭を味わってみたいという願望も持っています。(p.11)
梅田 若い人たちを集めて、ちょっとしゃべってもいいよ、smashmedia の河野さんの言っていることにも通じますね
講演料なんかいらないから、みたいな感じで。これも私塾的な試みと
言えるかもしれません。(p.188)
斎藤 [...] 現在の日本で、幕末の適塾のような「私塾」を学校や会社などの既存の組織とはなれて
そのままの形で望むばかりでは懐古的になる。「私塾的関係性」を
大量発生的に生み出せる可能性がインターネットにはあります。
直接面識のない人との間に、学び合う関係を築く不思議な事態が
すでに起こっている。(p.196)