この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさ めを求めたくなるときもあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではな いか。 あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいる この道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。[...] 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこ しもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。 (p.10)