設計図というのは、複数の人間が設計情報を共有するために必要なもので作っているうちに設計通りにいかないこともあり、
ある。それを基に検討を重ねたり、部品製作を外注する。だが私の場合、
基本的にひとりで作業を行っているため、すべてを把握している。
自分の頭の仲に設計図があれば十分なのだ。(p.45)
多数の関節と複雑な構造を持つロボットにおいては、製作の各段階でプログラミングでもそういう側面もあるよなあ。
思い描いた通りにいかない部分が出てくるのはあたり前なのだ。
それを回避するために、図面上では、あらかじめ安全率を見越した
設計になる。たとえば「ここはパーツ同士が干渉するかもしれないし……
とりあえず3mm余計に……」といった具合に、各部に余裕を持たせた
冗長な仕上がりになるのだ。(p.46)
[...]ルンバ・ディスカバリーは、結論として十分使える。本質を分かってらっしゃる(引用中の強調は私によるもの)。
そもそも掃除は、押入れから掃除機を出し、
コードを引き出してコンセントに接続、と始めるまでがもう面倒だ。
その点ルンバは、出かける前にスイッチを押すだけでいい
(大事なのはルンバが掃除しているところを決して見ないこと。
まさに「つるのおんがえし」だが、
アッチにぶつかったらコッチ、コッチにぶつかったらアッチと、
単にランダムに動き回るだけなのだ。すぐそこにあるゴミに
なかなかたどり着かなかったりと、イライラしてしまう。
それでも外出時にスタートさせれば、
帰ってきたときにはちゃんと掃除を終え、充電台に戻っている)。
(p.217)