では、チームに欲しいのは、どういうスタッフか。ふむうむ。
簡単に言えば、インターネットにハマりすぎていない人、である。
[...]
彼らは、確かにインターネット上で起こっているさまざまなことを
よく知っている。「○○のWebサイトが××で」「イギリスではこんな
コンテンツがつくられていて」と国内だけでなく海外のWebサイト事情に
まで精通していたりする。
だが、そこから、いいアイディアが出てくるかといえば、疑問が残る。
偏見かもしれないが、海外のキャンペーン事例の焼きなおしのような
アイディアが出てくることが多い気がする。 (p.55)
螺澤 日本はどうしても「この技術があるから、これでなにができるか」ですねえ。私は技術者なので「技術ありき」派ですが、企画系の人には
という考え方になりがちですよね。それはそれでおもしろいものができた
りもするんでしょうけど。まず技術ありきだったら、ぼくらプランナーと
してちゃんと仕事をしているのかな、なんて思ったりもします。 (p.229)
やみくもにユーザー参加型のコンテンツを制作したり、ユーザーからの
応募作品に頼ったコンテンツを企画したりするのは危険だ。
コミュニケーションプランニングがなされないままに、サービスの器だけを
つくるようなものだからである。ユーザー参加型といえば聞こえはいいが、
ユーザーに頼りきった企画は、じつはなにも企画していないに等しい。
(p.138)
広告の中でWebはずっとオマケだった。テレビCMのつづき。広告では語りWeb万歳!
きれない部分を補う場所。ポスターのグラフィックをただ落とし込んだもの。
そういうWebが不遇の時代はとっくに終わった。テレビCMはやっぱり偉大だが、
Webもかなり偉大である。そのことをもっと知ってほしい。
インタラクディブ万歳! (p.173)