たつをの ChangeLog : 2007-01-11

最強のエディタである Emacs はその敷居の高さでも最強かも。
なんてったってコマンドが多すぎで初心者はブルーになりがち。
しかもまわりの Emacs ユーザに使い方なぞ聞いた日にゃ、
「入門段階ではそもそも使いこなせないようなすごい機能」
の説明を嬉々として始めたりしがちで手に負えない。(偏見)

というわけで、初心者向けに
「最低限これだけ使えればとりあえず大丈夫」
と思うものをまとめてみた。私も普段からよく使うコマンドたちである。
主に「Emacs操作キー一覧」 (http://www.magic.mediawars.ne.jp/tips/emacs_key.html) から抜粋。


上下左右へ移動C-p, C-n, C-b, C-f
行頭・行末へ移動C-a, C-e
1画面進む・戻るC-v, M-v
ファイルの先頭・最後へM-<, M->
操作キャンセルC-g
強制終了C-x C-c
一時中断C-z (復帰はシェルからfg)
カーソルのある1文字削除C-d
アンドゥC-x u
カーソル位置から行末まで削除C-k
カーソル位置にマークC-SPC
リージョンをカットC-w (C-SPCとの合わせ技)
リージョンをコピーM-w (C-SPCとの合わせ技)
ペーストC-y
履歴ペーストC-y 後に M-y
ファイル読み込みC-x C-f
上書き保存C-x C-s
指定ファイルに保存C-x C-w
ウィンドウを縦に2分割C-x 2
別のウィンドウを消すC-x 1
ウィンドウ間でカーソル移動C-x o
バッファのリストC-x C-b
インクリメンタル検索C-s
文字列検索M-x occur
文字列置換M-%
カーソル以降置換M-x replace-string

アドバイス:
- 操作がこんがらがってわけがわからなくなったら「C-g」を連打。
- 「.emacs」でいろいろ細かい設定ができるのだが、それは入門段階を済ませてから。

補足1:コピペの方法。
コピーしたい領域の開始位置にカーソルを持っていき「C-SPC」し、領域の終了位置で「M-w」する。
で、ペースト先にカーソルを持っていったら「C-y」。
行単位のコピペ(カット&ペースト)なら「C-k」して「C-y」。

補足2:M-x occur は行ベースの検索。
例えば、バッファ中で「int」が現れる行を知りたかったら、「M-x occur」(+改行)→「int」(+改行)を実行する。
別ウィンドウが開いて、そこに行番号とともに「int」の出現する行の一覧が表示される。「C-x o」で一覧ウィンドウに移動し、適当な行で「改行」すると、該当箇所にジャンプできる。

補足3:「C-x」は「Ctrl」キーを押しながら「x」キーを押すという意味。
「M-x」などの「M」は、Windowsでは「ESC」キー。
Tera Term ではメニューから「Setup」→「Keybord」とたどって、「Meta Key」をチェックすると「Alt」キーが「M」として使える。


入門 GNU Emacs 第3版


渡辺千賀 / ヒューマン2.0-web新時代の働き方(かもしれない)


シリコンバレーでの働き方、ライフスタイル、考え方が
サクサク読めるライトな感じで解説されています。
シリコンバレー話は、梅田望夫さんの本やその他ネット上での情報
でいろいろ見聞きしているのですが、この本はそれらが分かりやすく、
読みやすくまとめられてます。
IT系な人は一度目を通しておくことをおすすめ。さくっと必読。

以下、読書メモ:

シリコンバレーはギークがギークだからこそ金持ちになれる場所とのこと。
普通ビジネスが大儲かりすると、金融関係者とか経営人材とか、
そういうちゃっかりした人たちが金持ちになり、価値の大本を生み出した
ギークたちは、
「好きな技術の仕事をさせていただいてありがたい」
という宗教的境地に陥るよう洗脳されがちである。そういった
プロジェクトX的パラダイムと一線を画するのが、
「ギークでも、いや、ギークだからこそ金持ちになれる」
という仕組み。その名はストックオプション。 (p.45)
ストックオプション万歳!
立ち上げ時ならリスクに見合ううまみはあるよなあ。
それと宗教的境地の話だけど、日本のすごい技術者たちは(略)。

シリコンバレーは言わば一つの会社という話になるほどー。
職級もあるていど標準化されているし、
前の会社での働きぶりなどがずっとついてまわる。
人脈ネットワークが重要ですね。

お金の話(p.105-)。
エンジニアの平均基本給(2006年半ば時点):
フェロー$160,000
プリンシパル・エンジニア$145,000
スタッフ・エンジニア$115,000
エンジニア$80,000
新卒の技術系初任給:
学士$65,000-70,000
修士$70,000-80,000
博士$80,000-90,000
日本と比べるとかなり良いけど、シリコンバレー界隈の物価はものすごく
高いとの話もあり。あとこんな話も。どうなんだろう。
そもそもシリコンバレーの給料は、「一生の間に一線で働けるのは二〇年
もないかも」という想定のもとに高めになっている。(p.150)

この本の「ベンチャー」と「中小企業」の定義によると「はてな」は
ベンチャーではなく中小企業か。(p.49-)

シリコンバレーのいいところは「互いに理解できないのは当たり前」
という前提が暗に共通認識となっていること。 (p.68)
良いよね。

ラッキーになるためにはどうすればいいか。これには、「ラッキーなふり
をする」のが鉄則。まずは形から。調子が悪くても、大きな不運に遭遇し
ても、なるべくそれを人に言わない。それで「いつもこの人はラッキーだ」
と思わせておくと、だんだんツキがまわってくるようになる。 (p.173)
これはツイてる!

最後にこれ。なんか納得。ブログの読者コメントだそう。
なんかシリコンバレーで働く人って、海賊みたいですねー。 (p.181)

ref.
- Chika Watanabe/渡辺千賀 http://www.chikawatanabe.com/blog/
  著者のブログ。
- ogijunのあとで書く日記 http://d.hatena.ne.jp/ogijun/20061206/p1
  今回はここ経由。

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