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その時々の気分に揺れることはなく、常に安定した上機嫌の心持ちを維持継続して物事に対応できれば、世の中から対人関係のトラブルはなくなります。(p.12)ということで、円滑なコミュニケーションのための手段として「上機嫌の技化」を提唱しています。
社会でも、強面で権力の中心に座っているタイプ、気分を害するとやっかいだな、という人のほうが尊重される。不機嫌にしていたほうが、周りは構ってくれる風潮がある、これは明らかにおかしい。(p.18)
私もそうでしたが、不機嫌は癖になります。なぜか。やり始めると結構快感なのです。他の人が気を遣ってくれるし、相手の不機嫌に対しても不機嫌で対抗すれば何も怖くないような気がしてしまう。[...]しかし、不機嫌は力にはなりません。自分には快感でも他人には気持ちよくない、社会を不活性化する「不作法」なのです。(p.176)
特に多く見られるのは、プライドを守ろうとして毅然とした態度、威厳ある姿勢を保とうとした結果、不機嫌になってしまうパターン。中には、尊大な感じを示すと実力があるかのように見えると思い込んでいる、とんだ勘違いの人もいます。(p.27)ブログ界隈でも見かけられるかな。どうかな。
ほどほどの能力の人が不機嫌であれば、まず相手にされません。[...]『君のその不機嫌の鬱屈したエネルギーを買うよ』と採用されるなんてことはあり得ない。(p.144)
不機嫌な人間は元々常に不機嫌から脱出しようとして不機嫌なのであり、この脱出の試みそれ自体が不機嫌の重要な一部を形作っている不機嫌スパイラル。上機嫌スパイラルは難しいけど、不機嫌スパイラルは簡単、というか陥りやすいよなあ。
頭のいい人、知性のある人は、人と一緒にいる際、常に上機嫌であるはずだと考えます。(p.179)「いやな法則」(http://0xcc.net/misc/nasty-laws.html) の、
偉い先生は穏やかであるというのも同じことか。穏やか≠不機嫌。穏やか≒上機嫌。