昨今の日本の「科学離れ」は、いたずらにわかりやすさだけを追求し、
わかったことだけを面白おかしく紹介するメディアの風潮によるところが
大ではないか? (p.66)
日本のテレビの最大の問題点は、科学を「ネタ」だとしか思っていないこ確かに、スタジオ映像いらない!ってのがいっぱいありますよね。
とにある。白衣を着た科学者が出てきて、変なことを言ってはスタジオの
タレントにいじられる。このような日本のテレビでおなじみの「文法」は、
科学の本質を伝える上では邪魔になるだけである。(p.186)
急いでいる客は「広告」をクリックする何か(ものやサービス)をすぐに買いたいという意図で検索するお客を
[...]キーワード広告を出していないと「今すぐ買いたい」
と考えているお客を、確実に逃がしてしまうからだ。(p.32)
誰もが幸運を手にしたがるが、自ら追い求めるのはほんのひとにぎり。(p.28)
幸運が訪れないからには、訪れないだけの理由がある。
幸運をつかむためには、自ら下ごしらえをする必要がある。(p.42)
偶然しか信じぬ者は、下ごしらえをする者を笑う。
下ごしらえをする者は、なにも気にしなくてもいい。(p.82)
プロジェクトの半分は「冷たいもの」すなわち冷静な分析が支え、あとの半分は「熱いもの」すなわち情熱が支えるとも言えるが、この二つを分けてはいけない。プロジェクトのあらゆる側面を統合し、“冷静に熱くなって”はじめて後世に残る仕事ができる。
本書が扱うのは夢物語ではなく、現実のプロジェクトと、それを企画・遂行する過程で直面する現実の問題である。
(p.18)
「すごい」という言葉が好きになり、「すごいこと」をやりたいと思い、「すごいこと」とは何かをいつも考えていなければ、忘れられないプロジェクト、生涯自慢できるプロジェクトは生まれない。すごい!超すごい! 使う言葉で意識が変わるってのは納得。ツイてる!
なによりも大切なことは、周波数をいつもすごいことに合わせ、何をやるときにでも「すごいか、すごくないか」を判断基準にして、ものごとのやり方を決めることである。(p.53)
私は、自分の墓に、次のような泣き言を刻みたいとは思わない。グチってもしょうがない。責任転嫁してないで、とにかくやれば良い。
トーマス・J・ピーターズ 1942-??
「私はすごいことをやりたかったのだが、上司がやらせてくれなかった」
(p.59)
すごい仕事は人がくれるものではない「こんなつまらない仕事ばかりさせやがって」とかは禁物。
[...]
成功する者は、つまらない仕事に目を輝かせる。ウソじゃない。
なぜ? つまらない仕事は、かなり自由がきくからだ。誰も気にしない。誰も見ていない。だから、やりたいことができる。自分で直接、手を下せる。間違いを犯せる。危険を冒せる。そして、奇跡を起こせる! (p.68)
私の経験からいうと、巨額の予算がついたプロジェクトはかならず上からの厳しい監視を受け、危険を冒すことは許されず、ほとんどいつも凡フライを打ち上げて終わる。低予算プロジェクトがいつもホームランをかっとばすとは限らないが、ホームランはほとんどすべて低予算プロジェクトから生まれている。(p.172)