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わが友マキアヴェッリ、読了
2006-05-05-1 [
BookReview
]
■
塩野七生 / わが友マキアヴェッリ-フィレンツェ存亡 / 中公文庫
一線を退いた人が優れた書物を書くというのはよくある話だが、
マキアヴェッリの場合は不本意な引退であり、しかも若かった。
この本は、彼の人生の転機を境に三部にわかれている。
この三部構成が非常にすっきりして分かりやすい。
第一部は「マキアヴェッリは、なにを見たか」。
当時のフィレンツェの歴史が解説され、主役の表舞台への登場を待つ。
第二部は「マキアヴェッリは、なにをしたか」。
官僚として大活躍の時期。さまざまな指導者との折衝などの経験を積む。
そして、政変による免職。
第三部は「マキアヴェッリは、なにを考えたか」。
不本意な引退。作家としての生活。「君主論」「戦略論」などの執筆。
そして最後にまた現場に。そしてルネッサンスの終焉。
マキアヴェッリが論じたことは活かされないまま…。
時代にマッチした人間とそうでない人間という「ローマ人の物語」でもよ
く取り上げられるテーマがこの時代にも出てくる。古代にしろ中世にしろ
現代にしろ時代は常に変わりゆく。それについていくことができるか否か。
普遍的なテーマであろう。
文庫ながらかなりのボリューム。しかし、退屈させない。
中公文庫版が絶版みたいで、現在は「塩野七生ルネサンス著作集」の
1冊として出版されているだけなようだ。
もっと幅広い人に読んでもらいたいのに残念。
■
わが友マキアヴェッリ-フィレンツェ存亡 塩野七生ルネサンス著作集
あと本文にも言及があるが、
「
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
」
を先に読んでおくと中盤の話が分かりやすい。
あと、「
ルネサンスの女たち
」
[2006-02-05-3]
も同時代の話もあるので
良いかも。
この記事に言及しているこのブログ内の記事
2006 年 5 月に読んだ本 (2006-05-31)
今日のできごと
2006-05-05-2 [
Diary
]
- 朝はうどんをゆでて食べました。昼はモス。夜はビール。
- 午前中は Yasazon いじり。ここのところずっと。
- 武蔵新城駅前の喫茶店めぐりをしながら読書。ノートPCも持ち込み、
読書メモも随時作成。
- アンビエント・ファインダビリティ出版イベントの簡易レポート完成。
→
[2006-04-27-1]
- ブックオフで本を売る。13冊で530円ゲット。1冊60円の貸本屋ですね。
この記事に言及しているこのブログ内の記事
私の本棚整理術、というか、本の減らし方 (2006-07-28)
モスで匠味バーガーを食す
2006-05-05-3 [
FoodDrink
]
武蔵新城のモスバーガーで匠バーガー初体験。
http://www.mos.co.jp/menu/takumi/
匠味アボカド山葵 (880円) です。
飲み物とオニポテ (320円) も追加して、計1200円とプチゴージャス気分。
本わさびが良いですね。辛すぎなくてハンバーガーによく合います。
また食べよっと。
店内の様子。
シート。
来た!
ハンバーガーの下に生産者と調理者の名前が書かれたカードが。
§
ところで最近こんな本が出たみたいです。ふむ。
■
モスのココロ - モスバーガーハートフルブック
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