本書では『ゲーテとの対話』を軸に、現在を生きるわれわれにも有益と思われるゲーテの言葉を選び、それを「発想の技法」といった観点から編んだ。(p.6)「ゲーテとの会話」はとりあえず買ってあります。今年読む予定。
最も偉大な技術とは、自分を限定し他から隔離するものをいうのだ。「表現手段はミニマムに、吸収の器はマキシマムに」とのこと。
いろいろ研究してみたところで、結局実際に応用したものしか、頭に残らないからな。(p.27)そうだな。
趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられるからなのだ。だから、最高の作品しか君には見せない。君が、自分の趣味をちゃんと確立すれば、ほかのものを判定する尺度を持ったことになり、ほかのものを過大でなく、正当に評価するようになるだろう。(p.48)古典が重要。「相場を知るのが大事」ということ。
なにもかも独学で覚えたというのは、ほめるべきこととはいえず、むしろ非難すべきことなのだ。(p.64)斎藤孝曰く「個性を言い訳に、基礎や基本という根から吸収することを軽んじる傾向は、やはり現代人が弱くなっている証拠でもある。」
この世において、画期的なことをするためには、周知のとおり、二つのことが肝要だ。第一に、頭がいいこと、第二に大きな遺産をうけつぐことだ文化も遺産。コミュニティに蓄積されてる知識も遺産かな。
(p.92)
人は、青春のあやまちを老年に持ちこんではならない。老年には老年自信の欠点があるのだから。(p.205)中二病よりも老害!(ちがうっ)
「当たったら続ける」はゲーテのメッセージだが、私はさらにこれは重要ですなあ。
「当たったらつまらぬプライドなどは捨て、とことん続けることだ」
と言っておこう。(p.145)