カリスマ主婦重婚逮捕、エッセイストの山崎えり子
知人の戸籍使い婚姻届別人に成り済ます
戸籍も経歴もウソまみれだった節約生活のカリスマ
節約生活ブームの元祖“カリスマ主婦”が逮捕--。他人の戸籍を使って別人に成り済まし、不正に婚姻届を提出したとして、警視庁荻窪署は25日までに、公正証書原本不実記載、同行使の疑いで、エッセイストの山崎えり子(本名・内山江里子)容疑者(41)=静岡市葵区=ら3人を逮捕した。
山崎容疑者は平成10年に出版したエッセー「節約生活のススメ」が90万部を超えるベストセラーとなり、節約や貯蓄などをテーマにした多数の著書を執筆してきた“カリスマ主婦”。テレビ番組や雑誌などにもたびたび登場し、生活の知恵を紹介していた。
ほかに逮捕されたのは、同居人で高校教諭の男(43)と、飲食店アルバイトの女(48)=東京都杉並区。
調べでは、山崎容疑者は13年11月、男と入籍する際、知人の女の戸籍謄本を使い、身元を偽った婚姻届を静岡市役所に提出した疑い。
山崎容疑者は著書などで、「29歳で学生時代からの知人だった夫と婚約したが、結婚式の約3カ月前、夫が交通事故に遭い、下肢不自由となった」として、内縁関係にあった男を夫として紹介。夫が障害者となり、将来への不安から節約を始め、35年の住宅ローンを5年半で完済したというエピソードが売りだった。
だが、実際には山崎容疑者は過去に別の男性と結婚しており、離婚しないまま、男と約10年前から同居。入籍のため、借金の返済を肩代わりした見返りに女から戸籍を譲り受け、届け出後は女に成り済ましていた。
山崎容疑者は「本が売れてしまって確定申告をすることになり、そのままの戸籍では素性がばれてしまうと思った」などと供述、容疑を認めている。
また、山崎容疑者は著書の中で、「大学卒業後、福祉関係の公務員として5年間、たびたび視察に訪れたドイツで、質素でありながら豊かな暮らし方に感動した」などと自己紹介していたが、「実際には公務員や海外生活の経験はなく、でたらめの経歴を書いた」と話しているという。
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