いつだったか宮城谷さんから、自分は『史記』全文を手で書き写したことがある[...]と聞いた。眼で読むのと、手で書くのとでは違う。手で書けば、一行一行にある屈曲を、改めて掘り起こす、という感覚を持つと言う。