さてそうやって一般人を相手に学問をやっていると、わかりやすくておもしろい文章が書けない学者や専門家は気にくわない。なんであんな薄っぺらなことを書いて一般人に媚びているヤツらがちやほやされるのだ、と。
私はつねづねソファー選びにはその人間の品位がにじみ出るものだと--またこれはたぶん偏見だと思うが--確信している。ソファーというものは犯すことのできない確固としたひとつの世界なのだ。しかしこれは良いソファーに座って育った人間にしかわからない。良い本を読んで育ったり、良い音楽を聴いて育ったりするのと同じだ。ひとつの良いソファーはもうひとつの良いソファーを生み、悪いソファーはもうひとつの悪いソファーを生む。そういうものなのだ。
息子の選んだほうの勉強机はどうもセンス的にイマイチで、これはセンスのいいものをどんどん見せてやらねばならんと、新宿パークタワーのCONRAN SHOPとか、ずいぶんひさしぶりに行く。