だから俺は考えた。この国で、病人に援助を与え、差別されている人間を守り、苦しんでいる人の人生をより良くするための方法はひとつしかない。権力を持つ者たちが、人生で考えうる最悪の病気、悲劇、環境に見舞われるように、一心不乱に祈ることだ。なぜなら、彼らが苦境に陥るや否や、俺たちすべてが救われる可能性が出てくるからだ。 (p.274)