また、世間の“定評”というものにあえて反発して、自らの“(慧)眼”
を主張したい気持ちは、誰しもに生じることだろう。
...
そこで、先の10点満点の「評価」欄を見ていると、史上の名作と言われ、
実際にその場所でも多くのユーザーが高い評価を与えている映画--た
とえば『街の灯』や『真昼の決闘』や『ローマの休日』や『太陽がいっ
ぱい』や『七人の侍』--に対して、平気で「1」を投じている人が存
在することに驚かされる。もちろん「10」か「9」か「8」かは意見の分
かれるところだろうし、「5」や「4」という評価だってあり得るかもし
れない。しかしながら、これらの作品が10点満点で「1」となると、そ
れは僕には単なる“非礼”と感じられる。