多くの国では、小売り側も新商品をあまり求めてこない。年に2回くらいでしょうか。つまり、じっくりリサーチをした結果、成功する確率の高い商品を年に2回ほど発売するという格好です。なるほどなあ。
しかし、日本ではコンビニで発売する新商品それ自体が、既にリサーチになっている。コンビニ向けの限定商品が、テストマーケティングなんです。コンビニの限定商品の中から売れた商品を、集中的にまた生産するという形になっている。これは、日本独特でしょう。
商品点数を絞って、もっと開発を集中して、成功度を上げるというのも、ヒットを生み出す1つの手法です。しかし、世代がどんどん変わっていて、分からないことがたくさんある。それでも、分からなくてもやるんですよ。その反応をSNSなどで詳細に分析しながら、次の開発につなげていくわけです。