≪下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する≫
2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?ロンドン・ビジネススクールを中心とした、「働き方コンソーシアム」による、世界規模の研究が生々しく描き出す2025年のに働く人の日常。「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。
働き方が変わる!!〈5つのトレンド〉
●テクノロジーの発展
●グローバル化
●人口構成の変化と長寿化
●個人、家族、社会の変化
●エネルギーと環境問題
働き方を変える! 〈3つのシフト〉
●ゼネラリスト→連続スペシャリスト
●孤独な競争→みんなでイノベーション
●金儲けと消費→価値ある経験
「食えるだけの仕事」から意味を感じる仕事へ、忙しいだけの仕事から価値ある経験としての仕事へ、勝つための仕事からともに生きるための仕事へ。覚悟を持って選べば、未来は変えられる。
プロローグ 働き方の未来は今日始まる(via http://str.president.co.jp/str/book/detail/BK002016/)
序章 働き方の未来を予測する
第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
第1章 未来を形づくる五つの要因
要因1 テクノロジーの進化
要因2 グローバル化の進展
要因3 人口構成の変化と長寿化
要因4 社会の変化
要因5 エネルギー・環境問題の深刻化
自分自身の未来予想図を描く
第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実
第2章 いつも時間に追われ続ける未来-三分刻みの世界がやって来る
(ジルのストーリー)二〇二五年、ロンドン
(まだ時間が細切れでなかった時代)一九九〇年の一日
時間に追われることの弊害
時間に追われる未来を生む要因
時間に追われない未来をつくる
第3章 孤独にさいなまれる未来-人とのつながりが断ち切られる
(ローハンのストーリー)二〇二五年、ムンバイ
(アモンのストーリー)二〇二五年、カイロ
(人とのつながりがあった時代)一九九〇年の一日
同僚との気軽な関係の消滅
家族との関わりの希薄化
家族と家庭はどう変わってきたか?
孤独にさいなまれる未来を生む要因
第4章 繁栄から締め出される未来-新しい貧困層が生まれる
(ブリアナのストーリー)二〇二五年、オハイオ州
(アンドレのストーリー)二〇二五年、リエージュ
豊かさの新しい決定要因
「勝者総取り」社会で広がる格差
劣等感と恥の意識が強まる
ナルシシズムと自己アピールの時代
繁栄から締め出される未来を生む要因
暗い未来を抜け出す道はあるのか?
第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々
第5章 コ・クリエーションの未来-みんなの力で大きな仕事をやり遂げる
(ミゲルのストーリー)二〇二五年、リオデジャネイロ
(コ・クリエーションが活発化する前の時代)一九九〇年の一日
多様性はイノベーションの触媒
コ・クリエーションの未来を生み出す要因
第6章 積極的に社会と関わる未来-共感とバランスのある人生を送る
(ジョンとスーザンのストーリー)二〇二五年、チッタゴン
(共感の世界が訪れる前の時代)一九九〇年の世界
バランスの取れた生活を実践する
積極的に社会と関わる未来を生み出す要因
第7章 ミニ起業家が活躍する未来-創造的な人生を切り開く
(シュイ・リーのストーリー)二〇二五年、河南省鄭州
ミニ起業家たちの「生態系」
ミニ起業家と創造性の未来を生み出す要因
第4部 働き方を<シフト>する
第8章 第一のシフト-ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
なぜ、「広く浅く」ではだめなのか?
連続スペシャリストへの道
高い価値をもつ専門技能の三条件
未来に押しつぶされないキャリアと専門技能
あくまでも「好きな仕事」を選ぶ
高度な専門技能を身につける方法
移動と脱皮で専門分野を広げる
セルフマーケティングの時代
自分の刻印と署名を確立する
カリヨン・ツリー型のキャリアを築く
第9章 第二のシフト-孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
未来に必要となる三種類の人的ネットワーク
ポッセを築く
ビッグアイデア・クラウドを築く
自己再生のコミュニティを築く
第10章 第三のシフト-大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
仕事の世界の「古い約束事」とは?
「古い約束事」が崩れはじめた
お金と消費に最大の価値を置く発想
なぜ、私たちはお金と消費が好きになったのか?
消費より経験に価値を置く生き方へ
重要なのは選択肢を理解すること
自分で自分の未来を築く
<シフト>を実践する
エピローグ 未来のために知っておくべきこと
子どもたちへの手紙
企業経営者への手紙
政治家への手紙