でも、心配することはありません。金融の勉強は語学の勉強より簡単なくらいです。なぜなら、私たちは毎日お金を使ったり受けとったりしているので、金融は語学より、より身近なものであるからです。ただ、語学と同じように、文法・ボキャブラリーといったような正しい基礎知識を身につけることが必要です。身近なことだからこそ学びやすいのです!
(p.35)
金融リテラシーについて誤解しないでもらいたいことがあります。それは、金融リテラシーを身につけることと「ラクしてお金を儲ける」ことは違うということです。逆に、金融リテラシーが身につけばつくほど、世の中に「ラクなお金儲けの方法」などはない、ということがよく分かるようになると思います。金融リテラシーの基本原則は、あたりまえのことですが「金融はリスクに応じてリターンが生じる」(p.48) こと。また、「投資」(リスク)と「賭け」(危険)の判断ができることも重要。とにかく、うまい話に騙されないで冷静に判断できる知識が「金融リテラシー」と言ってしまってもいいかな。
(p.47)
銀行は個人取引において、住宅ローンをなるべく早く組ませることをゴールとしています。そのため、銀行はまず初めに個人に給与振り込み用の口座を開かせたり、公共料金の支払い口座を持たせたりして少しずつ顧客を囲い込みますが、その段階でのコストを考えると、通常、銀行はまだ「赤」です。銀行は、最終的に住宅ローンを組ませることに成功することで、この赤字を回収できるのです。なあるほど。目から鱗。
このような情報を知らず、無防備になんとなく莫大な住宅ローンを組んでしまうために、ほとんどの人は他の金融資産を持てなくなってしまうのです。
(p.107)
ステップ1 リスク資産への投資の意思を固めるこのステップ通りに冷静に淡々と実践すれば、金融リテラシーだけでなく実際の資産もゲットできそう!!
ステップ2 リスク資産に投資をする予算とゴールを決める
ステップ3 証券会社に口座を開く
ステップ4 インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める
ステップ5 数カ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める
ステップ6 ボーナスが入ったら、アクティブ型の投資信託にチャレンジ
ステップ7 リスクマネジメントを学ぶ
ステップ8 リターンが安定したら、投資信託以外の商品にチャレンジ
ステップ9 応用的な勉強に少しずつチャレンジ
ステップ10 金融資産構成のリバランスの習慣をつける