今年1月に発行された1000万ジンバブエ・ドル札は既に紙くず同然。- ジンバブエのインフレ率、前年比220万%に(ロイター)
その後に発行された最高紙幣500億ジンバブエ・ドルも、
闇レートでは7月上旬で約200円の価値となっている。
2007年2月、ジンバブエ準備銀行はインフレーションは「違法行為」だと宣言し、
2007年3月1日と7月30日に特定の必需品の値上げを一切禁止した。
また、当局はいくつかの会社の経営者を製品を値上げしたという理由で逮捕した。
ジンバブエの簡単な解説(http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51237737.html より)
今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える
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とうとう初の黒人大統領が誕生
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何を思ったか「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出
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大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。
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今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出
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外資系企業が国外逃亡する
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別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥る
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何もかもの物資が国内で不足するので、
「市場に出回っている物資が不足するなら、物資を持つ物は絶対に市場に売らないといけない」法案を提出
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物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。
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物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出
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「物資を絶対に安値で売らないといけない」法案を提出
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調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから国内企業が次々と倒産する
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安定していた経済が、脅威の失業率 & ハイパーインフレ になるのを一年も経たずして達成。おめでとう。
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失業者があらゆる物資を強奪し、社会不安が増大、交通機関や警察機関も機能しなくなる。政治も収拾がつかず無茶苦茶に。
さすがに国民がブチキレ。独裁なのに、ムガベが大統領選挙に負けそうになってピンチ(http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51385505.html より)
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相手がいなければいいや ってことで野党候補弾圧しまくり
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ムガベ「私を解任できるのは神だけだ。フハハハハハ」 野党「支持者死にすぎ!もう辞退する」 ムガベ続投へ
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欧米が経済制裁発動。紙幣用の紙が届かなくなり、紙幣の発行ができなくなる。でもインフレが止まらない
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遂に銀行システムがオーバーフロー(桁あふれ)。送金システムがパニックに
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2008年8月。2度目のデノミ施行。100億ジンバブエドルが1ジンバブエドルに
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外貨の使用が一部小売と卸売で試験的に公認される。
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ジンバブエドルの存在価値がますますなくなる。
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闇為替取引が蔓延るのは送金システムのせいだ!ということで、銀行間電子取引システム停止。
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全企業が二回目の不渡り状態。山のような現金での取引を強いられることに
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ムガベ、野党と連立を模索する。が、ポストを全部与党に割り当てたせいで野党がキレる
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金鉱が電気代未納で閉鎖に。輸出の1/3を占める金産業がピンチでますますインフレに
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インフレが激しすぎるので、遂に小売店がジンバブエドル受け取り拒否をはじめる。
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公式インフレ率2億3100万%達成。民間推計だとインフレ率1京200兆%。
ジンバブエの公式インフレ率は、最新のデータである前年7月の時点で年2億3100万%だったが、米シンクタンク、ケイトー研究所(Cato Institute)の試算では、年897垓(がい)%に上るという。垓は10の20乗であり、数字に直すと897の後ろに0が20個つくことになる。
だが今は、ハトのコンソメスープからブラジル産牛肉のステーキまで、豊富なメニューから選ぶことができる。しかも、米ドル札を数枚取り出すだけでよい。