かつてインターネットが軍事目的で開発され、わたしたちの生活を大きく変えたように、ドローン(自律式無人ヘリコプター)が世界を変えるかもしれない。これまで高価だったドローンは、安価に作ることが可能になり、GPSをはじめ様々な機能を搭載でき、スマホで操作できる便利さも兼ねそなえている。US版『WIRED』編集長クリス・アンダーソンは、ドローンの民主化によって、ビジネスが大きく変わると信じている。その変化は、既に農業や絶滅品種の保護など数多くの現場を変えている……。
(US版「WIRED」2012年7月号掲載)
「ドローン」という言葉は正確には何を指しているのだろうか? その定義は長年にわたって変化してきたが、今日では自律飛行可能な航空機、つまり次々とミッションを遂行できるもののことをいう
自分たちに無数の犠牲が出ても、ほかの仲間が前へ進めるのだ。完全な自律式で、どこへ向かい何を撃つかを自ら決めることができる。弾薬のように使い捨てで、安い携帯電話のように大量生産されている。