このコンファレンスで「アサマシ」が問題になったのだ。問題といっても、
「こんなものはケシカラン!」と厳しい口調で断罪されたわけではない。
当日の論調は「アフィリエイト用のツールを開発するのは、
ブログ関係のプログラマーのスキルを向上させるのに役立つのではないか
(でもちょっと浅ましいかもね)」という、
どちらかと言えば肯定的なニュアンスで使われていた。
そのため、「アサマシ」は一種の自嘲や照れ隠しとして使われることが多い。
[...]更新のしやすさが、東氏の文章に何らかの影響を与えた
といってもいいだろう。いわば東氏は有名人としてではなく、
一般のユーザーとして「はてなダイアリー」を利用していたのだ。
だからこそ東氏の「はてなダイアリー」には、すきの多さが目立った。
「有名人に物申したい」と思っているひとにとっては、
これほど格好の標的はない。一般のユーザーが書いていれば見過ごされる
「悪ノリ」めいた文章も、「あの東浩紀が書いている」というだけで
批判や攻撃の対象となった。 (p.91)
[...]ブログのことばかり考え、ブログばかり読んでいると、
ブログに書くことは目減りしていく。(p.210)