たつをの ChangeLog : 2015-02-12

読みましたー。

森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義

理屈のない綺麗事ばかりの世の中で、大切なものを見失いたくない人へ-夢、仕事、人間関係、社会…常論ではなく正論。流されない生き方。疑わずに生きるつまらなさ。

まえがきに「この本は、毎日思いついたことを一つか二つ、一行か二行で書き溜めておき、それが百たまったところで一気にその説明文を書く、という手法で作った」とあって、私のブログの運用と似ているなあと思いました。

iPhone の「黄色いメモ」アプリ[2013-01-16-1]にブログネタ用のノートを用意していて、書きたいこと・思いついたことを一行の文で追加していきます。ネタの続きを書きたくなったら、その一行メモ文を新規ノートにカット&ペーストしてふくらませています。100個たまったら一気に、ということはないですが、システマチックなネタの膨らまし方としては、このくらいのシンプルなやり方が良いですよねえ。

なお、著者による100メモによる本はこれが2冊目だそうです(1冊目は「つぶやきのクリーム」)。

以下、読書メモ:

「なにか新しいことはできないか」という発想が古い。
...
もし、本当に新しいものをめざしたいのなら、素直に必要なもの、欲しいもの、納得のいくものを目指して作れば、普通に新しくなる。何故かといえば、上から予算を取りたいために余分な飾りをつけた結果、必要なものも、欲しいものも、常に中途半端になって、納得ができない状態になっているのが常だからである。
(p.62)
これはそう。
とはいえ、詳しくない分野の仕事だと「必要なもの、欲しいもの、納得のいくもの」に対するモチベーションがないので難しい。つか、そんな仕事をするな、というのが正しいのかも。ある程度の欲(情熱)がないといけませんね。

料理の達人というのは、美味しいだけではなく、素早く作る。
(p.82)
何事も、達人=手際のよさ、だよね。
手際がよいから、何度でもすぐに完璧にできる。

きれない刃物ほど手応えは大きいものである。
「手応え」のある仕事がしたい、と考えている人は多い。しかし、切れ味の鋭い仕事をしたときには、手応えはない。手応えというのは、適度な摩擦、適度な抵抗のことであって、鈍い部分があるために、そこそこの苦労を強いられる。だから、手応えとして感じるのである。たとえば、自分が怠けていたり、能力不足だったりして、〆切間際になって徹夜をして、ようやく完成させた場合は、達成感があり、手応えもある。[...]ドラマなどでも、そんなぎりぎりセーフの仕事をして、それが「良い仕事」であり、「充実した職場」みたいに描かれている。
 けれども、これは明らかに間違っている。良い仕事というのは、切れ味の鋭い刃物でさっと仕上げたものであり、これがプロの手際というものだ。
(p.92)
私の大好きな「曲突徙薪(きょくとつししん)」[2004-06-13-2]な話題だ! 手際よくさらっと成し遂げるのがベストなわけだけど、いろいろ紆余曲折がないと物語としてワクワクしないわけで。私は前者でありたい。余計なワクワクはいらない。

自分の意見が正しいと信じるなら、訴える手法も正しいものを選んでほしい。
(p.146)
今の日本においては、もうまったくこれは同意。ネット見てると特にそう思う。いろいろもったいない。

§

この本は何年か前に書店で買ったまま埋もれていたのですが、最近発掘して読んだ次第。この数年の間に文庫にもなってたし、Kindle版も出てました。

森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫)


森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫) [Kindle版]

この記事に言及しているこのブログ内の記事

ローソンで新発売のお菓子。妻が買ってきてくれていたので頂きました。

スプーンで食べるレモンケーキ スプーンで食べるレモンケーキ

パリッと割れるのが気持ちよいですよね。

スプーンで食べるレモンケーキ スプーンで食べるレモンケーキ

ごちそうさまでした。

スプーンで食べるレモンケーキ

- スプーンで食べるレモンケーキ | 商品情報|いつでもおウチがカフェになる。ウチカフェスイーツ|ローソン
http://www.lawson.co.jp/recommend/uchicafe/sweets/0457.html
- 「スプーンで食べるレモンケーキ」 | ニュースリリース | 会社情報 | ローソン
http://www.lawson.co.jp/company/news/100879/
近年、昔なつかしい商品を現代風にアレンジした復刻商品に注目が集まっています。さわやかな香りとかわいらしい見た目の「レモンケーキ」は、今でも多くのファンがいるなつかしいお菓子です。今回は、ローソン・ウチカフェスイーツ風にアレンジした「スプーンで食べるレモンケーキ」を発売します。

純生クリームを使用したホイップクリームに、瀬戸内産レモン果皮を入れ、生地にもレモンのシロップをしみこませているので、一口目からレモンのさわやかな香りを感じられます。また生地には、専門店でも多く使用されている小麦粉「宝笠ゴールド」を使い、ふんわりと口どけよく仕上げました。やわらかな生地に、ホイップクリームをあわせたケーキ仕立てのため、スプーンを使ってお召し上がりいただきます。

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